東映/丸の内TOEI(東京都中央区)/中橋工務店で解体

2025年12月12日 工事・計画 [4面]

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 7月27日に65年の歴史に幕を閉じた映画館「丸の内TOEI」(東京都中央区)の解体工事が始まった。施工は中橋工務店(東京都墨田区)。建物の規模は延べ約9600平方メートルの規模で、工期は2026年11月30日までを予定している。跡地にはホテルや店舗を中心とした商業施設を建てる。開発期間は25~29年を予定している。
 解体工事の名称は「東映会館地上解体工事」で、東映が発注した。丸の内TOEIの所在地は中央区銀座3の2の17。JR有楽町駅の南東側に立ち、建物の正面には東京高速道路が通っている。解体する建築物の規模はSRC造地下3階地上8階建て延べ9641平方メートル。最高高さは43・7メートルとなっている。
 既存の建物や設備は老朽化が進行。継続使用した場合は多額の修繕・改修が見込まれていた。収益不動産として再開発することで資産を有効活用する。
 東映は中長期計画「TOEI NEW WAVE 2033」の中で、事業基盤の強化に向け不動産関連投資を積極化する方針を示していた。保有する物件の価値を高め、収益を最大化する。新規物件の取得にも取り組む。
 丸の内TOEIは東映最後の直営館で、国内最後のロードサイドシアターだった。