福島県ら/復興祈念公園、4月25日開園へ/追悼と鎮魂の拠点整備

2025年12月15日 工事・計画 [6面]

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 東北地方整備局東北国営公園事務所と福島県が連携し整備している「福島県復興祈念公園」が、2026年4月25日に開園を迎える。同公園は東日本大震災の犠牲者を追悼し、震災の記憶と教訓を後世に伝承する目的などで双葉町と浪江町にまたがる面積46・4ヘクタールに建設。国営追悼・祈念施設(国土交通省事業)や献花広場、多目的広場などの諸施設を備える。開園時刻や式典などの詳細は後日公表する。
 同公園は東日本大震災・原子力災害伝承館に隣接する敷地に整備している。18年7月に県の復興祈念公園基本計画を策定。公園のシンボルになる管理施設「鎮魂と追憶の丘」(RC一部S造地下2階地上1階建て延べ1937平方メートル)の設計はアール・アイ・エー・プレック研究所JV、施工は大林組が担当。円筒形の構造物を丘に埋める構造で、被災から復興に向かう福島の実情と犠牲者への追悼、未来への希望などの時間軸を空間で体感できる場にする。
 国営追悼・祈念施設は国が岩手、宮城、福島の被災3県に整備。21年3月に宮城県石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園、同4月には岩手県陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園がそれぞれ供用を開始した。