鹿島ら/USJ近くで外資系ホテルの建設プロジェクトが本格始動/延べ10万平米

2025年12月19日 工事・計画 [4面]

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 ◇設計・施工は鹿島
 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の隣接エリアで延べ10万平方メートル規模の外資系ホテルを建設するプロジェクトが本格始動した。三つのブランドが一つの建物に入る。設計・施工は鹿島。2029年の完成を予定している。ホテルの東側を流れる安治川との間に広場などを整備。ウオーカブル体験を提供する。
 事業主はSPC(特定目的会社)の桜島開発。鹿島以外に日本郵政不動産、SMFLみらいパートナーズ、京阪神ビルディングが出資した。「Osaka Sakurajima Resort」プロジェクトに取り組む。建設地は大阪市此花区桜島。1万7246平方メートルの敷地にS・SRC造地下1階地上14階建て延べ10万0494平方メートル規模の施設を建設する。USJは西側に面している。
 ホテルは「インターコンチネンタル」と「キンプトン」「ホリデイ・インホテルズ&リゾーツ」の3ブランド。開業予定は29年で、IHGホテルズ&リゾーツが運営する。
 建物は東西の2棟に分け、周辺の環境と調和しながら連続性のある空間を演出する。西棟は米ニューヨーク市にあるブルックリンの街並みを連想する重厚感のあるイメージ。東棟は開放的で透明感のある建物にする。都市と自然が交差する、この土地ならではの体験価値提供を目指す。
 桜島開発はホテルと安治川の間にある此花西部臨港緑地エリアで、にぎわい創出に向けた広場も整備する。水都大阪を体現する舟運環境を構築する。