日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)の調査によると、2025年度上期(4~9月)に会員企業の現場で「4週8閉所」の取り組みが順調に進んでいることが分かった。4週8閉所以上を実現した割合は前年同期と比べ5・3ポイント上昇し、66・4%となった。調査した現場の3分の2が4週8閉所を達成。建築、土木ともに4週8閉所が広がり、特に建築では8・1ポイント上昇した。日建連は「この2年間で大きく伸びた。4週8閉所を前提とした受注が進んでいる」と分析している。
調査は、日建連が策定した週休2日実現行動計画のフォローアップの一環として実施した。調査期間は4~9月で、土木5717現場、建築5873現場の計1万1590現場を対象に調べた。
作業所の閉所率を見ると、25年度上期に4週8閉所以上を実現した割合は66・4%(前年同期比5・3ポイント上昇)だった。土木・建築別では建築の伸びが大きかった。土木は4週8閉所以上が75・8%(2・8ポイント上昇)、4週7閉所が10・7%(0・5ポイント低下)、4週6閉所が7・2%(0・2ポイント低下)だった。日建連は「土木は4週8閉所の割合が微増で頭打ちになりつつあるが、改善は進んでいる」としている。
建築は4週8閉所以上が57・4%(8・1ポイント上昇)、4週7閉所が12・3%(1・1ポイント低下)、4週6閉所が11・6%(1・4ポイント低下)だった。
日建連が「夏季4週8閉所推進強化活動期間」に位置付ける7~9月に限ると、4週8閉所以上は70・2%と、前年同期を5・4ポイント上回った。6月まで涼しい日が続いたことや梅雨が短かったことから、7~9月に工程が想定以上に進み、余裕のある工期設定ができたとみられる。








