YKKAP/大規模CW試験棟を整備/国内最大級の設備導入

2026年1月9日 技術・商品 [3面]

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 YKKAPが滑川製造所(富山県滑川市)に国内最大級の設備を導入した大規模なカーテンウオール(CW)の試験棟「N-CueB」を新設した。高さ約27メートル、試験エリア約1200平方メートルの大規模空間で、高層・超高層ビル向けCWの気密や水密、耐風圧、耐震などの性能を試験する。試験能力を強化し、大型・重量化が進むCWの製品開発を加速。国内需要の取り込みと海外事業の拡大成長を目指す。=1面参照
 試験棟はS造4階建て相当、1630平方メートルの規模。設備を含め約22億円を投資した。建屋の設計と施工は佐藤工業、設備は風技術センターが担当した。
 建物は「無柱空間」で、移動式クレーンを使用してのプレキャスト(PCa)コンクリートCWなど、重量級ユニットも試験できる。幅7500ミリ、高さ1万3000ミリ(3層)、奥行き3600ミリ、階高4500ミリ、重量40トンまでの試験体に対応可能だ。「高演色照明」による自然光に近い状況での適正な外観検査も行う。CW1体当たりの試験期間は設置なども含め約3カ月。年間4体の試験ができる。
 耐風圧性能試験で行う静圧試験は最大1万2000パスカル(風速約140メートルに相当)、水密性能試験は7000パスカルプラスマイナス750パスカル(約101メートル~112メートル)の脈動圧で試験ができる。耐震性能を確認する層間変位では、架台を水平・奥行方向に揺らし、フレームや部材の破損、ガラスの脱落などがないか、高層階の揺れを想定した厳しい条件で検査できる。
 試験棟内には、試験前後に行う製品検査や施工検証、解体検査など、各段階の品質検査用のスペースも確保した。製品の開梱(こん)、施工治具の取り付け、荷揚げなど、施工現場でのチェックがシームレスに行える。