世紀東急工業/農業廃プラ再利用し高強度アス混合物開発/高耐流動性を発揮

2026年1月13日 技術・商品 [3面]

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 世紀東急工業は、農業由来の廃プラスチックを再利用した高強度アスファルト混合物を開発した。全額出資子会社のゼネラルアクト(群馬県高崎市、太田孝志社長)が保有する洗浄技術を活用し、廃プラから不純物を大幅低減した原料として再利用できる。一般的なプラントミックスタイプのアスファルト混合物と同様の製造工程でコストを抑え、高い耐流動性(耐久性)も発揮する。
 新開発の高強度アスファルト混合物は「αストロング」。担当者によれば販売単価は非公表だが、一般的なアスファルト混合物をやや上回るという。
 これまで廃棄物として処理されていた農業由来廃プラスチックを、ゼネラルアクトが洗浄・加工してアスファルト混合物の添加剤として再利用する。一般的なプラントミックスタイプと同様、ストレートアスファルトを用いたアスファルト混合物に添加して製造し、通常の舗設機械で施工することが可能。全国にある合材工場で製造し出荷できる。
 一般的な強度の再生密粒アスファルト混合物に添加するため、安価なコストで高い耐流動性を備えたアスファルト混合物を実現する。通常混合物(厚さ5センチ)との比較では、1000平方メートル当たりの施工単価が5~10%程度上昇するものの、耐流動性は約3倍の強度を発揮する。
 砕石などを積んだダンプトラックが走行する合材工場構内の路面に適用し、機能性を確認している。普通車の通行が多く、わだち掘れが発生しやすい駐車場や工場構内の道路などを想定し、全国展開を目指す。農業由来廃プラスチックの処理に悩む地方自治体や再生アスファルト混合物を用いる公共工事もターゲットにする。
 ゼネラルアクトでは、年間で最大2500立方メートル程度の農業由来廃プラスチックを受け入れていく計画だ。