愛知県豊田市、新明工業/世界最小級ドローンで管路点検/連携協定に基づき実証実験

2026年1月23日 行政・団体 [7面]

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 愛知県豊田市は、車両生産設備の設計・製造を手掛ける新明工業(豊田市、近藤恭弘社長)と「ドローン業務支援車両及び世界最小級ドローン等の活用に関する連携協定」を締結したことに伴い、点検ドローンを使った雨水管路点検を14日に市内で実施した。実証実験で得られた点検データは今後、管路包括委託事業者の豊田下水道管理サービスと新明工業で分析。有効性などを確認し市に報告する。
 協定は、ドローンを活用した点検業務などで官民が連携しながら実証実験を行い、有効性や課題を検証する目的で結んだ。
 点検を行った雨水管路は延長約41メートル。幅100センチ、高さ60センチの規模。1958年に整備して以来、一度も内部を点検しておらず、今回が初の点検となった。
 当初は豊田下水道管理サービスがカメラ付き調査ロボットで内部点検を実施する予定だったが、管路内部に土砂などが堆積し走行点検が困難であることが判明。新明工業が保有する世界最小級の点検ドローン(Liberaware社製の国産ドローン「IBIS2」)を活用して実施した。ドローンに搭載したカメラによって、堆積した土砂や鉄筋がむき出しとなった内部の様子が映し出された。
 狭小な雨水管路は、人が入って確認することが難しく、点検作業に時間や労力がかかる。ドローンを活用することで点検作業の安全性確保や効率化の可能性を検証する。協定を機に新明工業は、自治体が抱えるインフラ点検などの課題に対し、民間企業としてどのような提案ができるか、実証実験を通じて確認していく。