静岡県とJR東海が24日開いたリニア中央新幹線静岡工区の補償確認書締結式後の記者会見で、鈴木康友知事、丹羽俊介社長らは引き続き残る課題への対応を詰め、早期着工に向けて協議を速やかに進める考えを示した。鈴木知事は「県や自治体の要望が全面的に盛り込まれ、不安を払拭する形で確認書が締結できた」と評価。丹羽社長は「今後も対話を進め、大井川流域の皆さまの理解と協力を得られるように取り組む」と話した。=1面参照
立会人として出席した国土交通省の水嶋智事務次官は「中央新幹線は国の発展に欠かせない。流域の皆さまの不安を払拭するには不断の努力が必要だ。われわれとしても声を受け止め対応していきたい」との考えを示した。
流域10市町の首長も締結式に出席し、確認書の内容や国の立ち会いによる署名を評価。島田市の染谷絹代市長は「主張し続けてきた全ての項目が盛り込まれたのは一定の成果だが、これは工事に向けてのスタートライン。JR東海はこれからも真摯(しんし)に対応してもらいたい」と述べた。
菊川市の長谷川寛彦市長は「国交省の事務次官がこうした確認書に署名するのはかつてないことだと聞いている。何があってもおかしくない工事を前に、確認書を締結できたのは歴史的な一歩。地元としては水量、水質の確保が大事であり、責任を持って事業を進めてほしい」と念押しした。









