北海道の利尻礼文サロベツ国立公園はこの時期、雪の砂丘などをエゾシカの群れが駆ける。晴天の日、サロベツ西海岸に立てば、海の向こうにある利尻山に沈む夕日が眺められる▼国内最北端の国立公園は、海や島の風景が特徴の一つ。短い夏にはリシリヒナゲシといった固有種の花が咲く。国立公園の指定から半世紀が過ぎ、調査やPRを強化しようと、ボランティアを追加募集している▼国立公園は全国に35カ所ある。環境省の国立公園管理官や自然保護官などが1953年からレンジャーとして配置され、許認可や動植物の保護に従事してきた。現在、レンジャーは全国に390人ほど。自然保護官補佐(アクティブレンジャー)やボランティアも業務に携わっている▼各地のレンジャーが撮影したえりすぐりの写真を使った「国立公園カレンダー」が、2026年版から一般販売された。売り上げの一部は国立公園基金に充てられ、環境保全に使われる▼26年版は、利尻礼文サロベツ国立公園など、表紙を含めた13枚の写真を掲載した。雄大な自然と公園の魅力が広く知られ、保全に役立てば、動植物もレンジャーも喜ぶだろう。







