戸田建設は16日、東京都中央区の本社で「TODAグループ2026展望発表会」を開き、大谷清介社長が今年の事業方針を明らかにした。建設事業の知見・ノウハウを生かし、洋上風力発電などの「重点管理事業」を強力に推進。ブランドスローガン「Build the Culture.人がつくる。人でつくる。」に基づき、社会課題を解決しながら持続的に収益を伸ばし、会社のブランド価値を高める戦略に力を入れる。2023年から同社CMに出演する俳優の広瀬アリスさんが大谷社長と「現場づくり」を語り合った。
重点管理事業では1月に長崎県五島市沖で稼働を始めた洋上風力発電事業をはじめ、未来の都市構想「SECC(スマート・エネルギー・コンプレックスシティー)」などの地域創生に積極投資し、持続的な成長につなげる。大谷社長は「建築と土木、戦略の3事業本部の強みを磨き上げ、同時に事業本部を横断したプロジェクトを展開し、社外パートナーとも新たな価値を創造する。縦と横の展開こそがまねされない価値を生み出す原動力となる。ブランドスローガンを旗印に、社員一丸でビジョンの実現へまい進する」と語った。
トークセッションではスローガンの趣旨について、大谷社長が「構造物は多くの人の力を借りて建設する。デジタル技術が進歩しても、最終的に人がやらないといけない。戸田建設の社員は、作業員一人一人と一緒にものをつくるという気持ちを持っている」を強調。広瀬さんは「ドラマやCMに出演する役者も、スタッフさんがいなければただの人。撮影では、たった5分のシーンに1日かかる時もある。尊敬を込めて、大変だけど『どうせやるなら楽しくやりましょう』と思って現場づくりをしている」と語り、共感を示した。
大谷社長は発表会後の取材で「建設業に若い人たちが入るよう、人間が大きいものをつくり上げる魅力を感じてもらえるようにしたい。建設投資に応えるため、生産性を高める技術開発も危機感を持って進めていく」と述べた。午後には全国から集まった社員が所属支店の取り組みを、大谷社長と広瀬さんにPRするピッチイベントを開催。施工の工夫や社会貢献活動などの事例を共有した。






