府中日鋼団地建て替え(東京都府中市)/参加組合員に長谷工コーポ/組合

2026年2月17日 工事・計画 [4面]

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 東京都府中市にある「府中日鋼団地」で建て替えプロジェクトが進行している。1月19日に市が建替組合設立を認可。14日に発足した建替組合は、参加組合員は長谷工コーポレーションで、設計も同社が担当。コンサルタントは都市設計連合が担当した。年内の権利変換計画認可、2029年の着工、31年の完成を目指している。約6・7万平方メートルの敷地にある32棟を2棟に集約。約20年前から検討されていた国内でも最大級のマンション建て替えプロジェクトが本格始動する。
 建て替え後の建物はRC造14階建てで、2棟総延べ6万7735平方メートルの規模を想定している。建て替え後の総戸数は830戸を計画する。現在の32棟を2棟にまとめるが、高層化で総戸数と延べ床面積は増える。
 日鋼団地は1966年に完成した。RC造4階建て・5階建て32棟総延べ4万3318平方メートルの規模。住戸数は702戸。府中日鋼団地管理組合(藤原康雄理事長)は05年から建て替えを検討していたが、14年には建て替え決議が不成立するなど、合意形成が難航していた。計画見直しで、希望者全員の仮住まいを確保する「団地内仮住まい」の見込みが立ったことで合意形成に至った。
 現在の敷地約6・7万平方メートルのうち、半分以上を保留地として売却する。建て替え用地は敷地南側約2・7万平方メートル。残りの北側約3・9万平方メートルは建て替え後に売却し、教育関連などの複合施設を検討している。売却先は協議中。
 日鋼団地は日鋼町1の3にある。京王・JR分倍河原駅まで徒歩14分に位置する。日本製鋼所の工場があった地区で、工場西側の団地部分は日本住宅公団(現都市再生機構)が整備した。工場は1987年に操業を終え、跡地は「府中インテリジェントパーク」として再開発された。現在は日本銀行の分館やデータセンターなどがある。