金子国交相/国内最高層の木造オフィスビルを視察/設計、施工は竹中工務店

2026年2月24日 行事 [2面]

文字サイズ

 金子恭之国土交通相は、都内に建設している大規模木造賃貸オフィスビルの現場を19日に視察した。国内初となる木造・耐火技術を導入し、国産材も採用している。一般的なS造オフィスビルと比べ、躯体部分の建築時に排出される二酸化炭素量が約30%削減できる見込みだ。金子国交相は「建築物を利用時だけでなく、資材の製造や施工、役割を終えて解体する段階まで、ライフサイクル全体に目を向け、省エネや脱炭素化を評価したい」と語った。
 事業主は三井不動産で、竹中工務店が設計と施工を担当している。建設地は東京都中央区日本橋本町1の3(敷地面積約2500平方メートル)。ビルはW一部S造18階建て延べ2万8000平方メートルの規模。高さは木造で国内最高層になる84メートルを計画している。「日本橋に森をつくる」をコンセプトに掲げ、脱炭素に取り組む。三井不グループの保有林を含む1100立方メートル超の国産材を構造に使用。内装や仕上げ材にも採用し、木ならではのやすらぎが感じられる「行きたくなるオフィス」を目指す。
 S造やRC造の部材に比べて軽量で、加工しやすくや断熱性能にも優れたCLT(直交集成板)の技術開発を行った。接合部の性能や耐火性にも優れる。開発費に国交省の補助金も活用。国交省は今後も脱炭素につながる開発を支援する方針だ。
 計画名は「(仮称)日本橋本町一丁目3番計画」。三井不グループの新たな木造建築ブランド「&forest」を初適用する物件になる。名称は「日本橋本町三井ビルディング &forest」に決まった。視察には事業関係者以外に竹中工務店の佐々木正人社長も同席した。