東京都/伊豆諸島のホテル跡/撤去・跡地活用を検討、アビームコンサルに関連業務委託

2026年3月12日 工事・計画 [4面]

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 東京都は、伊豆諸島に残る大規模ホテル跡地について、建物の撤去と跡地活用を検討する。伊豆諸島にはバブル期に建てられ、その後廃業したホテルが複数ある。都は島しょ部の観光でブランド化に注力している。景観や治安に悪影響を及ぼす観点からも、廃虚の撤去を検討することにした。撤去や跡地利用の主体となる自治体を伴走支援する。民間企業とも連携し跡地利用の具体化を目指す。
 3日に「令和8年度東京島しょ地域における廃ホテルの撤去・跡地活用等支援業務委託」の希望制指名競争入札を開札し、アビームコンサルティングを委託先に決めた。落札額(税込み)は1947万円だった。入札には4者が参加した。履行期限は2027年3月31日。
 伊豆諸島には「八丈ロイヤルホテル」や「エルフィエスタ神津島」など大規模なホテル跡地がある。廃ホテルは建物自体が老朽化している上、不法侵入が後を絶たないなどの課題を抱える。観光面でマイナスとなる廃ホテルの撤去と跡地活用に向け、都は専門家による自治体向け相談窓口を設けるとともに、民間企業と連携した課題解決にも取り組む。パートナー企業の選定や跡地活用計画策定、伴走支援などを通じた支援を提供する。対象は1自治体とする。
 民間企業との連携では、跡地活用の具体化に向け関連分野に強みを持つ民間企業をリストアップし、ヒアリングする。3業種程度に絞った上で、島しょ部の特徴を考慮し収益性の高い事業が可能と見込まれる企業を選定。卓上調査やヒアリングを通じて廃ホテル跡地活用に関心がある企業を抽出し意見交換などを行う。
 町村には跡地活用計画を策定してもらう。都はロードマップの具体化や必要経費の精査、実施体制の検討、合意形成などを支援するほか、伴走支援として業務遂行に必要な助言、調査を適宜実施する。民間企業と町村とのマッチングも行い、パートナー企業を選定。パートナー企業と町村、都が連携して計画策定を目指す。