JFEスチールら/南渡田北地区北側開発研究棟A着工(川崎市川崎区)

2026年3月13日 工事・計画 [5面]

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 JFEスチールとヒューリックは、11日に「(仮称)南渡田北地区北側開発 研究棟A」(川崎市川崎区)の新築工事に着手した。JFEスチール東日本製鉄所京浜地区の跡地を利用するプロジェクトの一環。JFEスチールのスチール研究所が入り、GXやDXに向けた研究開発機能を強化する。「開かれた研究開発拠点」と位置付け、棟内に社内外の関係者の交流を促す「共創スペース」を設ける。大和ハウス工業の設計・施工で2028年1月の竣工を目指す。
 建設地は南渡田町13の1ほか。建物は8階建て延べ約1万3000平方メートルの規模。両社が事業パートナーとして共同開発する南渡田北地区(開発面積5・6ヘクタール)の北側で、気候変動関連の課題解決に役立つ「クライメートテック」の実用化を後押しする施設群の一つになる。
 スチール研究所は、製造現場で得られる膨大なデータとシミュレーション技術、AIを連携させ、製造工程をデジタル空間で再現する。品質向上や安定操業、自然環境への影響の抑制につながる研究などに取り組む方針だ。
 設計では、環境性能と機能性の両立に配慮した。主要な鉄骨部材約1120トン全てにJFEスチールのGXスチール「JGreeX」を採用。構造部材の一部には、木材と鋼のハイブリッド構造で耐火被覆と意匠性を備えた同社の「アーキテツト」を導入する。