経済産業省と特許庁は10日、2026年度知財功労賞の受賞者を発表した。経済産業大臣表彰の「知的財産権制度活用優良企業等」として竹中工務店など7者、特許庁長官表彰の「知的財産権制度活用優良企業等」でJFEスチール、日東建設(北海道雄武町)、建ロボテック(香川県三木町)、栗田工業など14者を表彰する。17日に東京都内で表彰式を開く。
日本の知的財産権制度の発展・普及・啓発に貢献した個人や、知的財産権制度を積極的に活用している企業などを表彰している。経産大臣表彰の竹中工務店は、耐火集成材を巡るライセンス許諾からの市場の拡大や、特許権で利益を確保するクローズ領域を組み合わせた普及策と知財戦略一体の対応などを高く評価した。
特許庁長官表彰のJFEスチールは知財戦略を経営基盤とし、製造技術やノウハウのソリューションビジネスを知財部門主導でブランドにしている。国際事業を支える特許ポートフォリオも構築した。日東建設は、制定を主導したボルト・ナットの健全性検査の日本産業規格(JIS規格)化が実現し、売り上げが増えた。独自技術が道路標識や橋の点検などに使われ、鉄道や高速道路での利用も見込まれている。
建ロボテックは、鉄筋結束作業を自動化したロボットを開発し、鉄筋の交点を磁気センサーで察知する仕組みの関連技術を権利化した。商標をブランド戦略に生かしている。栗田工業は水処理事業を進める中で、オープンイノベーションのパートナーの探索・評価に知財情報を生かしたり、知財部門が競争優位性を明確にした事業戦略の立案を主導したりしている。





