堺市/堺旧港交流空間創出事業にヴィラ導入/7月着工、27年春開業へ

2026年4月30日 工事・計画 [9面]

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 堺市は堺旧港を魅力ある交流拠点に再生する「堺旧港交流空間創出事業」で、新たに宿泊機能となるヴィラの導入を決めた。護岸と一体的に利用できる屋台村やカフェ、バーベキュー場などの飲食施設を軸に、水面利用と宿泊機能を組み合わせ、堺旧港エリアの魅力向上につなげる。7月ごろに土地の使用契約を締結し、工事に着手する。2027年春ごろの施設開業を目指している。
 事業者は観光事業などを展開するRETOWN(大阪市生野区)。対象地は堺区戎島町5ほか。南海本線堺駅や大浜公園に近接する堺旧港で、後背地エリアA・B、護岸エリア、水面利用エリアを一体的に活用する。事業期間は25年6月30日から55年3月31日まで。
 後背地エリアAには2階建て延べ約330平方メートルの施設を整備する。1階を駐車場、2階をカフェと屋台村、屋上をテラス席やバーベキュー場として使う。後背地エリアBには3階建て延べ約690平方メートルの施設を配置。1階を駐車場、2、3階を客室とプライベートサウナを備えるヴィラとする。護岸エリアはテラス席や定期的なイベントに活用。水面利用ではマリーナとして桟橋を新設し、船で訪れる利用者への係留サービス提供やイベント展開を想定する。
 市は25年2月に優先交渉権者をRETOWNにを決定し、同6月30日に事業協定を締結した。当初は26年3月ごろの施設開業を予定していたが、協定締結後に同社や関係者と協議を重ね、提案時から事業内容を拡充したためスケジュールを見直した。飲食や水辺活用に宿泊機能を加えることで、滞在性を高め、地域のにぎわい創出や観光誘客につなげる。