回転窓/大型連休の推し活

2026年4月30日 論説・コラム [1面]

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 春の大型連休が29日から本格的に始まった。連休の谷間に当たる平日に有給休暇を取得すれば、5月10日まで12連休も可能だ▼市場調査会社の日本インフォメーション(東京都中央区、斎藤啓太社長)が今月上旬、20~60代の1074人を対象に連休の過ごし方や消費行動を調べたところ、約5割が「自宅でのんびり過ごす」と回答した▼一方、少数ながら5・4%で目を引いたのが「推し活」だ。世代別では、男女ともに20代のZ世代が目立つ。仏広告大手クリテオの日本法人によれば、昨年の連休消費をけん引した実績もある▼推し活を生きていくための推進力として捉え、着目したのが人気作家の朝井リョウさんだ。本屋大賞2026で大賞に輝いた『イン・ザ・メガチャーチ』(日本経済新聞出版)は、孤独感を抱えた登場人物が過度な消費行動に走りながらも、お気に入りのアイドルや女優に惹(ひ)きつけられることで、誰かとつながっていたいという人間の切実な本能が描かれている▼今春の連休も、多くの人が思い思いの推し活に熱中し、幸福感を満たすのだろう。小欄も外に出て身近な非日常を探求してみたい。

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