東京都/熱中症対策強化を拡充、労務費割り増しなど準備

2026年5月12日 行政・団体 [4面]

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 東京都は猛暑が予想される夏に向け、都発注の建設現場で熱中症対策を拡充する。従来対策に加え、作業効率低下を考慮した労務費の割り増しや夏季休工、小刻みな休憩など複数の施策を準備。国土交通省の「熱中症対策サポートパッケージ」も参考にさらに充実させる。今後、制度の詳細を詰め、今夏の工事での適用を目指し、近く具体策を発表する予定だ。
 8日の定例記者会見で小池百合子知事が方針を明らかにした。小池知事は「取り組みを通じて、現場で作業する方々の健康を守っていきたい」と強調。まずは財務局発注の建築工事と建設局発注の土木工事で、熱中症対策の拡充を検討していると述べた。「いくつかの局にまたがって都発注の作業を行う皆さんに、こういった工夫も取り入れていただきたい」とし、他局での発注工事でも同様の熱中症対策の採用を検討する考えも示した。
 財務局発注の建築工事では、猛暑による作業効率低下を考慮し、労務費を割り増す。割増率などは3月末に国交省が公表した直接工事費割増の試行に準拠した形とする予定だ。工事中断や交代で休憩を取る際、必要な人員増に対応した費用の計上を可能にする。
 土木工事でも複数の対策メニューを用意する。受注者の希望により最も暑い7、8月の2カ月間で現場休工と、その分の工期延長を可能にする。暑さの影響が大きい舗装工事では、1時間ごとに休憩を取るなど小刻みな交代休憩ができるようにする。いずれも必要な工期延長と費用計上を認める。既に契約済みの工事でも契約変更などで対応する。
 暑い時期に適用するため、今後制度の詳細を固め、近く詳細を公表する。