凛/東京都葛飾区施設部営繕課建築第一係・樋村彩乃さん/“ワクワク感”を設計に

2026年6月1日 人事・動静 [12面]

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 住宅展示場で胸を躍らせた経験が、建築設計の道を志す原点になった。「家を建ててみたい」。その思いをかなえるため、建築の道へ進んだ。大学では意匠設計を専攻。卒業後は、公務員として働く家族の勧めもあり、葛飾区役所への就職を決めた。入庁から8年。現在は公共施設の設計や積算、工事監督などに携わっている。
 入庁後3年間は、情報収集や書類整理などの業務を担当していた。現在の部署に異動してからは、設計者や近隣住民とコミュニケーションを取ることも重要な仕事の一つになった。当初は慣れない業務に苦労もあったが、今では「コミュニケーション」を大切にしながら日々を過ごしている。
 主に担当しているのは、小学校の改築事業だ。以前から携わってみたかった仕事の一つでもある。ワークショップを通じて、子どもならではの感性を設計に取り入れている。二上小学校の共用スペースには、さまざまな大きさの四角形を組み合わせた棚を採用した。ユニークなデザインは子どもたちにも好評だ。対話を重ねる中で、「大人は利便性を重視する一方、子どもはワクワク感を求めている」と感じたという。
 街を歩けば自然と工事現場に目が向く。いつかは、駅前再開発のような大規模事業にも携わりたい--。そんな思いを胸に、これからも仕事と向き合っていく。
 (ひむら・あやの)