世紀東急工業は、植物由来原料を使った再生中温化アスファルト合材を開発した。一般的に使われる石油系再生用添加剤を植物由来に変更。製造時の温度を通常よりも30度下げた。材料と製造の両面で二酸化炭素(CO2)の排出削減にアプローチ。通常温度で石油系添加剤を使用した場合と比較し、合材1トン当たりのCO2排出量を5・5キロ削減した。
自社の再生合材「マイブル-eco」に、花王の植物由来再生用添加剤「ダノックス」を使用した。ダノックスは繰り返し再生したアスファルトの性状回復効果がある。
製造過程では、再生用添加剤とアスファルトをあらかじめ混合した後に水を高圧噴射して微細な気泡を発生させる。気泡によって合材の流動性が高まる。アスファルトは粘度が高く、高温にしないと流動しにくいが、気泡によって低温でも流動しやすくする。
発泡させた混合物を、微細化な泡にする「スタティックミキサー」に通し、さらに流動性を高める。二つの工程を経ることで混合物の締め固め特性などを向上させる。
多治見合材工場(岐阜県)で再生率50%の合材を試験製造・施工した。製造温度は従来よりも30度低下。通常の温度で製造・施工した場合と比較し、混合物としての性状と品質に差がないことも確認した。
技術研究所の関伸明所長と同第一研究グループの村井宏美グループリーダーは「今後は実道での実績を重ね、供用性などの評価をしつつ展開を図る」としている。
アスファルトの減産や原料価格の高騰などを背景に再生骨材の需要が高まっている。同時に合材の製造と施工でCO2を排出する舗装業界にとって、対応は大きな課題だった。








