同じ病院と言っても、こちらの方は親しみやすく夢の続きを見られるようでいい。自治体の広報誌で「おもちゃ病院」を初めて知った▼壊れたり動かなくなったおもちゃを、ボランティアの方々が修理してくれる。依頼者は子どもだけでないようだ▼大人だからおもちゃに無縁というわけではない。おもちゃの歴史をつくってきたものには「すっかり成長したおとなでも、きっぱり断ち切ってしまうことのできない子ども時代をなつかしむ気持ち」(A・フレイザー著『おもちゃの文化史』から)もある。日本玩具文化財団のウェブサイトに紹介されていた▼1960年代に大ヒットし、長年歌い継がれている童謡「おもちゃのチャチャチャ」。作家・野坂昭如氏が作詞した原曲はバラエティー番組の挿入歌だったが、後に作詞家・吉岡治氏によって童謡に生まれ変わったという。夜になると箱から飛び出したおもちゃが踊る場面は楽しい▼これからはおもちゃの世界にもAIが広がっていくだろう。子どもたちが大人になったとき、どんなおもちゃを懐かしむのか。今は分からないが、夢の続きを見せてくれるものであってほしい。









