大阪府市ら/6月豪雨、ポンプ停止原因究明へ検討会初会合開く/国が技術支援

2026年7月9日 行政・団体 [10面]

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 大阪府、大阪市、近畿地方整備局、大阪管区気象台は3日、「寝屋川流域の治水施設の機能確保に関する検討会」の第1回会合を書面開催した。6月26日明け方の豪雨で寝屋川流域の治水施設や下水道関連施設の一部排水機能に不具合が生じたことを受け、府市がポンプ停止の原因を究明し、施設復旧や必要な対策を早期に進める方針を確認し合った。近畿整備局が技術支援を行う。
 各機関が個別に対応するだけでは原因究明や復旧に時間を要する恐れがあるため、府市と国が連携し、機能回復を円滑に進める狙いがある。
 26日の豪雨では寝屋川流域で4時間130ミリ、最大時間雨量96ミリを記録し、東大阪市など11市で浸水被害が発生した。府によると、流域全体で地下河川や増補幹線、流域調節池、遊水地により約263万立方メートルの雨水を貯留。北部地下河川と南部地下河川は約30分から1時間で満管となった。
 6月27日の台風接近に備えて排水作業に着手したところ、府所管の寝屋川北部地下河川で排水ポンプ5台のうち2台に不具合が発生。松原南調節池1カ所でもポンプの不具合により排水できない状況が生じた。
 不具合のあったポンプはいずれも稼働しており、点検後に補修する予定。地下河川、流域調節池いずれも貯留率ゼロとなり、その後の降雨に対応している。
 市所管のなにわ大放水路では住之江抽水所で水没した雨水ポンプ6基すべてが依然として運転不能となっている。最大貯留量は30万立方メートルで、3日午前8時時点の貯留量は16万7200立方メートル、空き容量は13万2800立方メートル。通常より浸水の恐れが高い状況が続いているとして、時間雨量20ミリを超える雨が予測される場合にSNSなどで注意喚起し、対象地域で建設局によるパトロールを強化する。
 市は当面、ポンプ設備周辺を仮設的に締め切り、水を抜いた上で停止原因を究明する対応を優先する方向。原因の把握を進めながら、ポンプ設備の更新を含めた復旧方策を検討する。応急対応では整備局や関係機関に協力を要請し、暫定的な排水施設の設置なども進める。整備局は住之江抽水所に排水ポンプ車を配置しており、毛馬排水機場のより効果的な運用も検討する。
 検討会では今後、停止した施設の機能回復や暫定対策、寝屋川流域の降雨対応能力の増強、リダンダンシー(冗長性)確保といった中長期的な課題も検討する。