国土交通省は、建設業の就業体験や魅力発信のモデル的な取り組みを始める。今夏以降、技術職や技能職の仕事内容を無料で体験できるプログラムを全国各地で展開。テレビやSNSを通じ、職人の技に迫る番組などのPRコンテンツを発信する。まずは国の予算を活用した実証事業と位置付け、若年層への訴求効果を分析し、継続的な実施に必要な方法・費用を検証。建設業団体や個社が活用可能なガイドラインに成果をまとめ、2027年度以降は民間が実施主体となる形で水平展開したい考えだ。
就業体験は建設会社や訓練校の協力を得て、図面作成や施工管理、技能作業、ICT活用などのプログラムを用意。高校生や社会人を問わず、異なるプログラムに何度も参加できる。進路や就職・転職を選択する際の材料にしてもらう。
初回は8月19日に東京都内で実物大モデルを用いた施工体験を行う。同25日は名古屋市、同27日は大阪市でCAD体験プログラムを開く。27年2月まで実施地域・内容を順次拡大する。委託先のエイジェックが開設したウェブサイト(https://kensetsu-taiken.mlit.go.jp/)で参加を受け付ける。
PRコンテンツは日テレアックスオンが制作・発信を受託した。23日から、建設業の職人や道具に焦点を当てたミニドキュメンタリーを日本テレビで放送する。中高生に人気の縦型ショートドラマとタイアップし、建設業の魅力や将来性をアピールするエピソードを配信。国交省のユーチューブチャンネルで、中高生リポーターが建設現場を取材するコンテンツを今秋から順次公開する。
いずれも現状は単発の取り組みとなるが、国交省は建設業団体や個社による継続的な実施につなげたい考え。工業高校以外の高校生や、既卒の求職社会人など、従来は想定していなかった層まで採用ターゲットを広げる狙いがある。就業体験や魅力発信の効果的な内容や実施方法、必要な費用をガイドラインに整理し、業界と共有。団体・個社による新たな採用ルートの積極的な開拓を後押しする。











