前田道路/福利厚生を拡充/約10万円のPET検査、配偶者含め全額負担

2026年7月27日 企業・経営 [3面]

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 前田道路は、社員が仕事に打ち込める環境づくりとして、福利厚生制度を拡充する。がん検査の一つで費用が10万円程度かかるPET検査について、2025年度に年齢制限や支給上限額を撤廃。全社員が無料で受けられるようにした上で、4月からは社員の配偶者まで対象を広げた。不妊治療費の支給や発達障害の子どもへの手当も実施している。人事担当者は「社員が安心して仕事に打ち込める環境をつくらなくてはいけない」としている。
 PET検査は体内のがん細胞の活性を画像で調べる。1度で全身が検査できるものの、1回当たり費用が10万円程度と高額で、健康保険の適用対象外になる。同社は年齢と支給額に制限を設け、検査費用を補助していた。PET検査でがんの早期発見につながる事例があったことなどから、対象を拡大。25年度に年齢制限と支給上限を撤廃し、4月からは配偶者にも対象を拡大した。既に配偶者枠での申し込みがあるという。
 7月からは社員や配偶者の親に対する介護手当も始めた。介護区分に応じて公的介護保険サービスにかかる費用のうち、自己負担分(原則1割)の半分について2万円を上限に支給する。
 発達障害の子どもがいる社員には、療育手帳の取得を条件に月額1万円を支給している。不妊治療をしている社員には、治療の内容に関係なく年間30万円を限度に実費を支給。いずれも25年度から開始した。
 これらの制度は面談を通じて社員のニーズを吸い上げ導入した。同社は24年度から、キャリア面談で社員の心配事などを聞き取っている。面談で「介護や子どもなど、家族関係で不安を抱えている社員が多い」(人事担当者)ことが分かり、「経済的支援で社員の心理的負担を和らげ、チャレンジできる環境を整える」(同)ため、福利厚生の充実に取り組んでいる。