回転窓/観光資源としてのインフラ

2026年8月19日 論説・コラム [1面]

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 観光地として名高い栃木県の日光は、数多くのダムを抱える地域でもある。鬼怒川の温泉街から車で40分も走ると、上流エリアに点在するダムの一つ、湯西川ダムが姿を現す▼完成は2012年と、国が管理する五十里、川治、川俣の3ダムに比べて新しい。国内で標準とされる重力式コンクリートダムは、大雨の際に洪水を調整したり、工業や都市用水として下流域に水を供給したりと、多くの機能がある▼水陸両用車で湖からダムを見るツアーがあると聞き、参加してみた。取材で何度も訪れてはいるが、堤体から見下ろす以外にダムを見たことがなかった小欄にとって、風景の一つ一つが新鮮に映った▼車体が湖に入る瞬間は多くの参加者が緊張の面持ちだった。車内では、ダムの歴史や役割などを添乗員が分かりやすく解説してくれる。約90分の短い冒険だが、充実した時間を過ごすことができた▼普段の生活でインフラのありがたみを実感できる場は少ない。そういう意味で、インフラツーリズムは貴重な機会だろう。ツアーには多くの子どもも参加する。建設業の担い手になってくれればと願うのは、少々欲張りなのだろうか。

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