岩田地崎建設は、周囲の形状を精緻に捉える3Dライダーを活用した「インバート掘削・施工管理システム」を開発した。3Dライダーで施工箇所を面的に計測して点群データを取得し、インバートの掘削管理と出来形管理、コンクリート打設数量算出を自動化することで、余掘り量の抑制とともに、元請職員の管理時間を短縮する。9月から一般向けのレンタルを開始する予定だ。
システムは計測機器のレンタルなどを手がけるソーキ(大阪市西区、梶原英登社長)と共同開発した。3D情報を取得するためのライダー計測器とプリズム、計測用とオペレーター用それぞれのタブレットで構成する。
3Dライダーで取得した点群データはタブレットとリアルタイムで通信し、あらかじめ登録した設計データと掘削面の差分を、ヒートマップで色分けして表示する。施工面全体の掘削過不足が一目で分かるため、過掘りや掘り残しによる手戻りを防止できる。また作業員による掘削中の計測が不要なため安全性の向上にもつながる。
インバート掘削完了時には、掘削面を計測して必要となるコンクリート推定量を算出する。コンクリート打設後はコンクリート基面で点群データを取得することで掘削時データとの差分からコンクリート厚さを自動で算出し、出来形帳票も自動出力する。
北海道新幹線トンネル工事で行った現場実証では、12メートルを1ブロックとして、同システムと従来手法を各6ブロック施工し効果を検証。施工性に関しては、機器の準備時間を含めても出来形やコンクリート注文数量の測定時間の短縮によって、施工管理に要する時間は約27%削減。掘削時間の減少による重機の燃料削減やコンクリート打設数量の減少で、二酸化炭素(CO2)排出量の削減にもつながった。
現在、国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録申請中。今後は道路トンネルへの適用を図り、9月にソーキから一般向けレンタルを開始する予定だ。








