関東地方整備局は、直轄管理する地下駐車場の浸水対策を強化する。国土交通省が策定したガイドラインでは、豪雨時に駐車場の利用を制限する「閉鎖基準」を新設。整備局が管理する4カ所の駐車場では、気象庁が発表する「警戒レベル4相当(大雨危険警報)」などを基準とし、リスクが高い場合は即閉鎖する。防災施設を年1回以上点検することも盛り込まれ、4カ所の点検結果も公表した。
国交省が3月に策定した「地下駐車場に関する浸水対策ガイドライン」では、止水板設置などの技術面、閉鎖の判断といった管理面の強化などを盛り込んだ。出水期前に合同訓練を開催したり、防災施設の点検結果を定期的に公表したりして、人命最優先となるよう対策を強化するよう各管理者に求めている。
全国に14カ所ある国直轄駐車場のうち、関東整備局管内には▽泉町(水戸市、収容台数200台)▽赤坂(東京都港区、66台)▽八日町(同八王子市、202台)▽羽衣・伊勢佐木(横浜市中区、207台)-の4カ所がある。順に常陸河川国道、東京国道、相武国道、横浜国道の4事務所が管理する。閉鎖基準は気象庁の警戒レベルと、駐車場を置く自治体が定めている「下水道整備水準」を基に決める。
八日町はレベル4相当で、下水道整備水準に基づく時間雨量40ミリ以上の降雨があった場合に閉鎖。赤坂、羽衣・伊勢佐木はレベル4相当で50ミリ以上に利用を停止。高台にある泉町はレベル3相当(大雨警報)、時間雨量50ミリ以上で施設を閉じる。
駐車場に設置してある防災施設の点検は、6月に関係機関が行った合同訓練に合わせて実施した。関東整備局が公表した4カ所の結果のうち、八日町では電動式止水板のコンプレッサーで不具合が発生していた。加えて非常用発電機の燃料噴射ポンプも故障していたため、2027年3月に交換する予定だ。
国交省は25年9月に三重県四日市市で発生した水没事故を契機にガイドラインを策定した。同市では当時、1時間に123・5ミリの大雨が降った影響で地下2階が水没。人力による対応が間に合わず、駐車場を利用する274台が被災した。








