KDDIが提供する通信エリア構築ソリューションが、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に8日付で登録された。米スペースXの低軌道衛星通信サービス「スターリンク」を、基地局と基幹通信網をつなぐ中継回線として利用。従来は通信設備が設置できなかった山間部に点在するダムやトンネルなどの建設現場を念頭に、大規模な国交省直轄工事や自治体の小規模工事まで幅広く展開する。
通信エリア構築ソリューションの「au Starlink Station」として、主に自治体や企業に提供してきた。高速・大容量・低遅延の通信規格であるLTEを搭載し、最大5キロにわたる広範囲の通信エリアを確保。遠隔臨場の遅延をほぼ解消し、工事関係者の確認作業にかかる移動や立ち会いの時間を減らす。ドローンによる3D測量や建設機械の遠隔操作といったソリューションを安定的に稼働させる。
現場作業の安全や生産性も大幅に向上。障害物に電波が回り込むLTEの特性もあり、山間部やトンネル内など通信圏外だった場所でも携帯電話による音声通話が可能となる。現場に搭載したセンサーやカメラからのデータをリアルタイムで伝送し、危険区域への侵入も検知する。工程の進捗に合わせて通信エリアも柔軟に拡張でき、持続可能な通信環境を構築していく。
同社は、公共工事の入札や成績評定で加点対象になるNETISの登録を機に、国や自治体の幅広い案件を中心に通信エリア構築ソリューションの普及を目指す。建機・車両の遠隔操縦やロボットによる作業の自動化を後押しする。工事だけでなく、ドローンも活用した遠隔点検などメンテナンスの効率化にも貢献。現場のDXソリューション創出を加速させる。









