建設関連企業/ゲームと融合し顧客開拓/国内最大祭典に相次ぎ初出展

2026年9月14日 企業・経営 [1面]

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 建設関連企業の顧客開拓や技術開発で、ゲームと融合する新たな動きが出てきた。鹿島、日特建設、アジア航測の3社が、17日に千葉市美浜区の幕張メッセで開幕する国内最大級のゲームイベント「東京ゲームショウ2026」に初出展する。鹿島やアジア航測は巨大なゲーム市場の取り込みに期待し、ユーザー・クリエーター向けの製品販売やサービスに注力。日特建設は建設現場で使う技術にゲーミングの要素を取り入れ、シナジー(相乗効果)の発揮を目指す。 =3面に関連記事
 今年で30周年を迎える東京ゲームショウは、コンピュータエンターテインメント協会(辻本春弘会長)が主催する。過去最長期間となる21日までの5日間にわたり開催される。過去最多の53の国と地域から1138社(国内540社)が出展。来場者数も推計で約30万人と過去最多を更新する見通しだ。PR事務局によると、過去に建設関連企業の出展はほとんどない。
 鹿島は、3月に一般販売を開始した小型の立体音響スピーカーをゲームユーザーらにPRする。建築音響の研究成果を踏まえ開発した立体音響技術の「OPSODIS」(オプソーディス)を搭載。1台で360度の自然な立体音場を実現する。
 同社の村松繁紀立体音響プロジェクトチーム事業推進統括部長は、映画や音楽鑑賞などに加え、臨場感が醍醐味(だいごみ)となるロールプレーイングやシューティングなどでのゲームに推奨する。現在は販売をいったん停止しているものの、近く出展に合わせ再開する予定という。
 日特建設は、のり面吹き付け作業を大容量化・省力化するロボット施工技術「スロープセイバー」の遠隔操作システムを構築。家庭用ゲーム機のコントローラーで操作できるようにした。モニター画面にはのり面の角度を示す補助線や吹き付けノズルの位置を示すマークも表示でき、シューティングゲームのような遊びの要素と実用性に優れた機能も備える。
 同社の石垣幸整事業本部技術開発部次長は、現場の作業空間を疑似体験できるVR(仮想現実)を例に「ゲームとi-Constructionの親和性は非常に高い」と指摘する。
 アジア航測は、都市や海底などの地形データを加工し、3Dゲームクリエーター向けの部品として提供する新サービスを展開。出展で新事業の認知度を拡大し、ターゲット層であるゲームクリエーターから直接ヒアリングすることで、適切なデータサイズや販売形式などに反映させる。
 3社は、ゲームファンを建設分野に振り向かせる効果にも期待する。ゲームとの融合は大きな可能性を秘めている。