凜/国土交通省関東地方整備局河川部河川計画課・山下千尋さん

2026年9月14日 人事・動静 [14面]

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 ◇水害から生命と暮らし守る
 「水害から生命と人々の暮らしを守りたい」。ふるさとの兵庫県で起きた豪雨災害を経験したことが河川分野の道を志したきっかけに。異常気象の影響は各地で大規模な水害をもたらす。流域を深く理解し、適切に対策を打てる技術者になると、高い志を胸に秘める。
 大学では津波や高潮などがテーマの海岸工学を学び、建設コンサルタントに就職した。発注者を支援するよりも、「水害に強いまちづくりができる」行政の仕事に興味を持ち国土交通省に入省。利根川上流を管理する河川事務所で流量観測や環境調査業務に携わった。
 事務所勤務を経て、現在は河川計画課で予算関連の業務を担当する。上司のサポート役として予算要求の場にも同席。出先事務所の意向を適切に伝える仕事は想像以上に難しい。限りある予算を適材適所へ配分するには、「個々の河川でどのような事業が行われているかを深く理解」する必要がある。説明する力を養うため“自分磨き”に手を抜かない。
 予算業務という気の抜けない仕事だが、「希望通りの予算配分ができた」瞬間に達成感を得られる。河川整備や管理は、地域の人々の暮らしに直結する。その一員として仕事ができることに誇りを感じている。将来は「河川計画の立案に深く携われる」技術者になるのが夢と語り、一日も早く一人前になって「育ててくれた上司や仲間に報いたい」と発奮する。
 (やました・ちひろ)