国土交通省は、下水処理の過程で発生する泥状の沈殿物「下水汚泥」の肥料利用を促進するため、地方公共団体ごとの利用状況や検討の進捗状況を可視化するダッシュボードを作成した。各団体が自らの取り組みを他団体と比較・把握できるようにし、下水汚泥資源の肥料利用の拡大につなげる。
ダッシュボードは、3種類のシートで構成する。「全国・都道府県DBシート」では、全国(都道府県単位)と各都道府県内(市町村単位)の肥料利用率や検討の進み具合が確認できる。「処理場DBシート」では、下水処理場間、「団体DBシート」は団体間の肥料利用率や検討状況が比較可能だ。
農業生産に不可欠な肥料は、原料の多くを海外に依存している。一方、下水処理の過程で発生する下水汚泥は、リンや窒素などの肥料成分を含む国産資源として、肥料利用への期待が高まっている。食料安全保障の強化や農業の持続可能性の向上にもつながる取り組みとして、拡大が求められている。
政府は第6次社会資本整備重点計画と国土交通省環境行動計画で、下水汚泥肥料利用率を2030年度までに30%とする目標を掲げている(24年度実績は15%)。
国交省は、下水汚泥の処理に当たって肥料利用を最優先するよう、23年3月に地方公共団体に通知を出した。下水道管理者が肥料化を検討する際の手引となる「下水汚泥資源の肥料利用に関する検討手順書案」を示すなど、利用拡大の取り組みを促してきた。










