回転窓/野生動物と社会インフラ

2026年11月9日 論説・コラム [1面]

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 各地の市街地や住宅街などでイノシシの出没が相次いでいる。小欄が住む市では本年度、既に数十頭が捕獲された▼山林だけでなく河川敷にも生息しているようで、農作物への被害に加え、人が襲われれば重大な事故につながってしまう。見かけた時は刺激を与えず、静かにその場を離れるのが肝心だとか。イヌを連れているとイノシシが過剰に反応し、攻撃される恐れもあるという▼地域によってはクマとの遭遇も心配される。冬眠に備える秋はエサを求めて活動が活発となり、人里に出没することも少なくない▼人口減少や中山間地の過疎化、里山の管理が行き届かなくなったことなどを背景に、野生動物の生息域と人間の生活圏との境界が曖昧になっている。気候変動も影響し、野生動物が市街地などに出没する問題は、今後も深刻化していくだろう▼暮らしと地域の安全をどう守るのか。まずはエサとなるものを屋外に放置しないなど、身近な対策が求められる。そして被害を防ぐため、AIを活用した画像解析による検知や住民への通知システムなどの対策が、地域に欠かせない社会インフラになっていくのかもしれない。

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