論説・コラム


2026年4月23日[1面]

回転窓/パン好きの外国人夫婦の旅行

 神社の参道にあるカフェで、日本に欧州から旅行で来た外国人のご夫婦が、珍しそうにコッペパンの具を選んでいた。選んだ具を店主が調理し、パンに挟んで提供してくれる▼参道にはウナギの老舗も多い。夫婦はカフェの看板メニューでもあるウナギパンと、いくつかのコッペパンを買っていた。会計の列に並んでいると、旦那さんが「日本のお店は小さいけれどとても楽しい」と親しげに話し掛けてくれた▼政府が第5次観光立国推進基本…

2026年4月22日[1面]

回転窓/雪解けは訪れたか

 ふとした瞬間、学生時代に経験した就職活動を思い出す。説明会に参加して企業研究をしたり、徹夜で履歴書を書き上げたり。疲れ切った状態で足取り重く試験会場へ向かった。思い通りの結果が得られず、焦りだけが心に積もっていった▼世はまさに不景気。大卒者の就職内定率は77%と低迷し、極寒の就活戦線だった。面接試験で自分のセールスポイントをすらすらと話すライバルを、うらやましく、時に恨めしく思った▼非正規雇用率…

2026年4月21日[1面]

回転窓/言葉は痩せ、沈黙が太る

 公平と平等は似て非なるものだ。前者は差異を踏まえて配分するすべ、後者は一律にそろえる思考停止の形式だ。だが、その境界は曖昧に溶け、「同じにしないのは不正だ」という短絡が幅を利かせている▼規範と規律、命令と指示。本来は違いを整理するための言葉が、分断の記号として切り出され、単純な善悪に押し込まれる。現場の事情や文脈は追いやられ、意味もそがれ、旗印だけが増殖していく▼言葉は現実をすくう網のはずだった…

2026年4月20日[1面]

回転窓/悩むより行動を

 本紙に毎週月曜掲載のインタビューシリーズ「駆け出しのころ」は、12年前の2014年11月にスタートした。これまでに500人近くが登場し、新人時代のことなどを語ってきた▼進路を選んだ理由や仕事での忘れ…

2026年4月17日[1面]

回転窓/解体ではない道

 著名な建築家が設計した有名な建築物でも、老朽化や耐震不足などを理由に解体される。日本を代表する建築家・丹下健三氏(1913~2005年)が設計し、その外観から「船の体育館」と呼ばれ親しまれた「旧香川…

2026年4月16日[1面]

回転窓/火山と共生する人の言葉

 日本アルプスなど3000メートル級の山々を頂く各地の山小屋で、今シーズンの営業に向けた準備が始まった。富山県のある山荘では、現地入りした従業員が晴天のたびに次々と布団を屋根に干していると聞いた▼長野…

2026年4月15日[1面]

回転窓/10年の思いを紡ぐ

 九州屈指の絶景ドライブロード「やまなみハイウェイ」をご存じだろうか。大分県別府市と熊本県阿蘇市を結ぶ全長約50キロの県道の愛称である。標高の高い山々を貫くように通り、草原の大パノラマが広がる▼沿道に…

2026年4月14日[1面]

回転窓/再入居に静かな歓迎を

 電線にちょこんとツバメが止まっていた。越冬地から来たのだろうか。気のせいか、住まいのマンションを見つめているように思えた▼ツバメは一夫一妻の絆が強く、毎年同じ場所に戻る習性があるという。前年と同じ相…

2026年4月14日[1面]

鹿島東北支店/枝垂れ桜との別れ惜しむ/支店ビル建替で伐採

 鹿島東北支店(横井隆幸執行役員支店長)は9日、仙台市青葉区にある支店ビルの建て替えで伐採される枝垂れ桜との別れの会を開いた=写真。支店幹部に加え、本社から市橋克典専務執行役員開発事業本部長、北典夫専…

2026年4月13日[1面]

回転窓/北上する桜前線とマナー

 3月に北上を始めた桜前線はどこら辺まで達したろうか。職場近くの桜は緑の葉桜に変わったが、休日に足を伸ばせば、咲き誇る花をまだ楽しめる▼米国でも桜は人気だ。ワシントン・ポトマック河畔の桜並木は、かつて…

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