論説・コラム

回転窓/8000年前のワイン [2017年11月22日1面]

 フランス・ボージョレ地区の赤ワインの新酒、ボージョレ・ヌーボーの販売が先週16日に解禁された。夜中にお祭り騒ぎが繰り広げられた一時のブームも去り、輸入量は全盛期の半分とか▼最近のお酒の種類の多さは尋常ではない。飲み屋でも店の売り場でも目移りするほど。ボージョレの輸入販売各社も何とか目を向けてもらおうと宣伝に励んでいるようだが、週末に行ったスーパーでも売り場に人影はまばらだった▼先日、約8000年...続きを読む

回転窓/水道料金値上げは不可避? [2017年11月21日1面]

 蛇口をひねれば当たり前のようにきれいな水が出る。降雨不足で夏場に取水制限がかかることはあっても、災害の場合は別として水が足りなくなって何日も水道が利用できない経験をされた方はほとんどいないだろう▼水資源が豊かといわれる日本。厚生労働省の統計によると1950年に26・2%だった水道普及率は半世紀余で飛躍的に伸び、2015年には97・9%になった。使えて当たり前の水道だが、土木学会から送られてきた報...続きを読む

回転窓/熱意に支えられる発表会 [2017年11月20日1面]

 全国建設業協会(全建)が行っている「技術研究発表会」が17年度で節目の10回を迎えた。15日に東京都内で開かれた発表会では、静岡県建設業協会に所属する木内建設の松下圭佑さん手作りの免震装置が最優秀賞に選ばれた▼応募のあった事例を絞り込んで優良事例として発表してもらい、現場の課題などを克服するアイデアだけでなく、汎用性や導入のしやすさも重視して審査する。「実質ゼロ円です」と松下さん。装置の材料は廃...続きを読む

回転窓/公共事業費の適正水準は [2017年11月17日1面]

 与党が大勝した衆院選から間もなく1カ月。国の17年度補正予算案の編成作業が動きだしている。建設業界が注目するのはやはり、公共事業にどの程度の予算が配分されるかだろう▼近年の国の当初予算では、公共事業関係費は6兆円程度で推移している。これに補正予算による積み増しを加えた額が年間の最終的な公共事業関係費になる▼14~16年度は各年度とも補正予算が編成され、最終の公共事業関係費は14年度が6・4兆円(...続きを読む

回転窓/地方駅の立ち食いそば [2017年11月16日1面]

 取材で静岡に出張した帰り、二十数年前に通った大学の最寄り駅で途中下車した。お目当てはホームにある立ち食いそば屋の「天玉そば」。甘めの黒いつゆに、小エビと野菜のかき揚げと生卵をのせたどこにでもある定番メニューだが、たまに無性に食べたくなる▼いつも空腹を抱えた貧乏学生時代、ホームに漂うそばつゆの匂いに誘われ、通学仲間たちと食べた思い出の一品でもある。カウンターで背中に寒風を感じながらすするそばはまた...続きを読む

回転窓/面接あるある [2017年11月15日1面]

 「どんなアルバイトをしてきましたか?」。入社試験の面接で学生にそう質問すると、「最近は気になる答えがある」とゼネコンの建築系役員にお聞きした▼建築学科の学生でも多くが口にするのは居酒屋でのアルバイトとか。企業側は設計事務所や建設会社で働くなど技術者の卵らしい答えを期待するが、なぜか判で押したように返ってくるのが居酒屋だという▼酔いに任せて横柄な態度を取る客にも笑顔でうまく応対しなければならない場...続きを読む

回転窓/あえてアナログを楽しむ [2017年11月14日1面]

 混雑した通勤電車の中で新聞を器用に折り畳みながら読むサラリーマン。周りの迷惑にならないようにページをめくる手さばきは職人芸だ▼数年前までよく目にした光景だが、今はほとんどなくなり、スマートフォンやタブレットに取って代わられた。必要な情報がいつでも手軽に入手でき、アプリをダウンロードすれば機能拡張もお手の物。スマホの本格普及は2010年前後とされる。短期間での爆発的な広がりを見ると、世界を変えた製...続きを読む

回転窓/ふるさとのPRに一役 [2017年11月13日1面]

 15年来の愛車には都内に引っ越す前のふるさとのナンバープレートが付いている。休日だけのドライバーとあって今も都心の交通網に四苦八苦。もたつく運転もこのナンバーのおかげで後続ドライバーは多少大目に見てくれるだろうと勝手に思っている▼2006年に始まったご当地ナンバーもこれまでに29種類が誕生。中でも「富士山」は山梨・静岡両県にまたがる初の地域名表示として注目を集めた。普段見掛けない地域名のナンバー...続きを読む

回転窓/車がミチを鍛える [2017年11月10日1面]

 トヨタ自動車が、18年ぶりに参戦した自動車レース、世界ラリー選手権(WRC)で1年目とは思えない2勝を挙げる活躍ぶりだ。12年にハイブリッドエンジン搭載車で復帰した世界耐久選手権(WEC)もしかり。レース参戦を同社は「もっといいクルマづくり」の一環と捉える▼「道がクルマを作り、道がクルマを鍛える」。自らも「モリゾウ」と名乗って国内ラリーなどに参戦している豊田章男社長がそう語るように、クルマづくり...続きを読む

回転窓/地域の宝「あけぼの大豆」 [2017年11月9日1面]

 参加している団体が都内のイベントに出店するというので手伝いに行ってきた。一番の収穫は、連携している「醍醐山を愛する会」が扱う大豆▼山梨県身延町で無農薬栽培した「あけぼの大豆」を毎年販売している。一般の大豆のほぼ倍の大きさが特徴で、鮮やかな緑色が食欲をそそる。昼夜の寒暖差が大きく、霧も多く出る山間地がこの大豆を生む決め手という▼食べると甘みが広がり、塩ゆでにしたら、この上ない酒のさかなになる。なか...続きを読む

回転窓/居眠り運転防止に強い味方 [2017年11月8日1面]

 高速道路で運転中についウトウト-。極めて危険だと分かりつつも身に覚えのある方は少なくないだろう。重大事故を招く眠気はドライバーの大敵である▼眠気を催す前に休憩を取ることの重要性は言うまでもない。だが、眠気が原因のヒヤリハットを経験したことのあるドライバーは約半数に上るとの調査結果もある。しかも高速道路で居眠り運転の死亡重傷率は他要因の4倍以上というから怖い▼そうした居眠りなどからドライバーを覚醒...続きを読む

回転窓/風邪でも絶対休めない仕事? [2017年11月7日1面]

 〈風邪でも、絶対に休めないあなたへ。〉。朝の通勤の地下鉄車内で、つり革越しにふと目をやった網棚上の広告に、そんな文言が大書されていた。他の広告の横4枚分ぶち抜き。某製薬会社の風邪薬の宣伝である▼風邪で体調を崩しても絶対に休めない仕事とはどういう仕事か。広告からは不明だが、満員電車の中で「仕事、仕事!」とけしかけられるような広告はあまり気持ちのよいものではない▼風邪をひきながら無理をして仕事に出て...続きを読む

回転窓/働き方先進地の知恵は [2017年11月6日1面]

 「アイデアは食事中に頭に浮かんでくることもある。仕事とプライベートの切り分けが難しい」。そんな話をある建築設計者から聞いた▼話の発端は話題の働き方改革。確かにアイデアは時間や場所を選ばない。建築設計者の中には夜間にアイデアを練り上げる人も多いという。多くの業種がある建設産業の働き方の議論の難しいところだ▼働き方改革の先進地は欧州。経済協力開発機構(OECD)の雇用動向調査によると、加盟35カ国の...続きを読む

回転窓/ネット社会の寄進方法 [2017年11月2日1面]

 平安時代末期から鎌倉時代にかけて活躍した仏師・運慶。学校の教科書で東大寺南大門の金剛力士像の制作者として取り上げられ、日本で最も著名な仏師の一人だろう▼現存する運慶作またはその可能性が高い仏像は31体とされる。このうち22体を集めた史上最大の「運慶展」が東京・上野の東京国立博物館で開かれている(11月26日まで)。所蔵するお寺などでは普段は見られない角度から作品を堪能できる▼神奈川県横須賀市の浄...続きを読む

回転窓/光触媒と駆け出し記者 [2017年11月1日1面]

 今年の文化勲章の親授式が3日に皇居で行われる。先日発表された受章者の中に藤嶋昭東京理科大学長の名を見つけ、駆け出し記者時代の思い出が頭に浮かんだ▼酸化チタンを水に浸して紫外光を当てると水が水素と酸素に分解される光触媒反応。「本多-藤嶋効果」とも呼ばれるこの現象は東京大学の大学院生だった藤嶋氏が1967年に発見した。今では防汚や空気浄化、殺菌など多くの分野で応用が進む▼光触媒反応を初めて取材したの...続きを読む
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