論説・コラム

回転窓/今夜の夕食は… [2018年6月18日1面]

 連日熱戦が続いているサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会。サムライブルーの愛称で親しまれる日本代表の青いユニホームや、応援メッセージを街の至る所で目にするようになった。盛り上がりは上々のようだ▼W杯はサッカーの潮流が示される。前々回の南アフリカ大会でスペインが優勝した後は、パスをつなぐポゼッションサッカーが主流に。前回ブラジル大会の栄冠を手にしたドイツは、局面で個が相手を上回る「デュエル」の...続きを読む

シリーズ・国のかたちを考える2018/建設業振興基金理事長・内田俊一氏 [2018年6月18日1面]

 ◇若者を一人前に育てる覚悟必要
 20世紀の発展を支えてきた国民国家、民主主義、資本主義市場経済の枠組みに機能不全が懸念され、米国中心の体制も揺らいでいる。日本では、2000年かけて作り上げた人口増加の中で国を豊かにするメカニズムに対し、これまで経験のない規模での人口減少という局面が生まれた。大変動が予感される。
 個々の企業経営にとってそうした変化はまだ目に見えない世界だ。しかし、人口減少...続きを読む

回転窓/噺家の了見と熟練工 [2018年6月15日1面]

 上方落語の三代目桂歌之助師匠に取材する機会があり、「落語家が最初に学ぶのは噺家(はなしか)としての了見」とうかがった。了見とは考えや思慮、分別などを意味する言葉。「噺家の」と冠が付くと身のこなしや処し方というニュアンスが含まれるようだ▼歌之助師匠いわく、了見は「言葉で表しにくい。師匠の背中から学ぶもの」だそう。自分の振る舞いを通じて弟子にプロとしての心得や身の処し方を伝え、弟子はその姿を見て学ぶ...続きを読む

回転窓/綱引きが生み出す街の魅力 [2018年6月14日1面]

 5~6月に運動会を行う小学校が増えている。気候のいい時期という理由以外に進級直後のクラスの雰囲気を和らげ、子どもたちの親交を深める狙いがあると聞いた▼リレーや騎馬戦などは競い合いながら一体感を高めるのに最適。企業も社員の交流を深めるイベントとして運動会を取り入れたり、復活させたりする動きが出ている。日本を代表するオフィス街、東京の大手町・丸の内・有楽町地区では就業者の健康づくりや異業種間交流を目...続きを読む

対談/関東整備局長・泊宏氏×東京・葛飾区長・青木克徳氏/大規模災害にどう備える [2018年6月14日10面]

◇関係機関連携し的確に対応/住民意識高め魅力生かした街づくり

 迫り来る巨大災害にどう備えるか-。日本が避けて通れない課題であり、特に人口と経済が集中する首都圏では対応が急がれている。30年以内に70%の確率で起きるとされる首都直下地震。地震以外にも豪雨などの災害も含め国土交通省や地方自治体、関係機関は、減災のための備えを強化している。国の立場から現...続きを読む

回転窓/思いっきりトライ [2018年6月13日1面]

 公立中学校でラグビーを教える先生から聞いたことがある。欧米の選手が見たら日本のように土の上でプレーするのは驚きであり、「クレイジー」と指摘されたこともあったという▼英国が発祥のラグビーは、芝の上で行うスポーツとして発展を遂げてきた。ところが日本に生徒たちがそうした環境でプレーできる学校は少ない。ケガのリスクを減らすため、天然芝でなくても人工芝のグラウンドがもっと整備されていくことへの期待は大きい...続きを読む

回転窓/なくなる国境 [2018年6月12日1面]

 先進7カ国(G7)首脳会議が日本時間10日早朝に閉幕した。米トランプ大統領が提唱する「米国第一」の保護主義的な貿易政策について、米国とそれ以外の国々との見解の相違が際だった▼一握りの国々で外交や貿易など世界規模の政策を協議するG7などの枠組みには無理があるとの指摘も。中国やインド、東南アジア諸国などが台頭し、多極化が進む中、少数で解決できる問題は限られている▼フランスの経済学者であるジャック・ア...続きを読む

回転窓/発想を実現してこそプロ [2018年6月11日1面]

 今でこそ住宅はさまざまな構造や工法で建てられるが、高度経済成長の足音が聞こえ始めた1950年代の日本では住宅のほとんどが伝統的な木造軸組構造だった▼鉄骨を組んで住宅を建てるという発想自体が皆無に等しかったその時代、軽量鉄骨造の住宅をつくった建築家がいた。1922年神奈川県鎌倉市に生まれた広瀬鎌二がその人。54年に完成した自邸を皮切りに70年代まで軽量鉄骨造の建物を作り続け、一連の作品は「SHシリ...続きを読む

回転窓/長く売れ続ける書籍を [2018年6月8日1面]

 毎年、日本では7万冊もの書籍が出版されるそうだ。発刊されても書店に並ぶのはごく一部。インターネットが一般的になったとはいえ、出版された書籍の多くが時間と共に姿を消し、継続的に売れ続ける本はなかなか出てこない▼出版業界の現状を憂う仲間が集まり「長く売り続けられる書籍だけを作ろう」と数年前に立ち上げたある出版社。取材でその会社で働く編集者と話をする機会を得た。長く親しまれる本を「100冊出す」のが目...続きを読む

回転窓/職人仕事と子どもの笑顔 [2018年6月7日1面]

 ゴジラなどのイラストを手掛け“怪獣絵師”として知られる開田裕治氏が、先日開通した東京外かく環状道路(外環道)千葉県区間のイラストを描いている▼トンネルを見据える技術者の後ろ姿がモチーフで、背中から気概や決意のようなものが伝わってくる。現場を見て回り、開田氏はものづくりの熱を感じたという。「安全帯を付けて、仲間入りできたみたいでわくわくした」とも▼建設業になじみのない人は工事現場と聞くと不安に思う...続きを読む

シリーズ・国のかたちを考える/サステナビリティ日本フォーラム代表理事・後藤敏彦氏 [2018年6月6日1面]

 ◇ESGへの取り組みが企業価値向上
 ESG(環境・社会・企業統治)投資が欧州で5割、米国は2割を超え、主流になりつつある。日本でも世界最大の年金基金である「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」が15年9月に国連の責任投資原則に署名し、ESG投資への関心が一気に高まった。
 機関投資家の行動規範として、企業との中長期の対話がうたわれている。投資による持続的な成長を企業に求めるにしても...続きを読む

JR東日本/品川新駅の名称募集/6月30日まで受付、駅名公募は初 [2018年6月6日4面]

 JR東日本は5日、JR品川駅と田町駅の中間付近に設ける山手線・京浜東北線の「品川新駅(仮称)」の名称を募集すると発表した。同社が駅名を公募するのは初めて。一般から提案されたすべての駅名を参考にしながら、20年に開業する新駅の名称を選考する。募集期間は30日まで。今冬ごろに駅名を発表する。
 新駅周辺では品川車両基地跡地(東京都港区、約13ヘクタール)を中心としたエリアの大規模開発事業を計画。「...続きを読む

回転窓/切手の楽しみ方 [2018年6月6日1面]

 2018年は日本映画界を代表する黒澤明監督没後20年に当たる。多くの監督作品の中でも代表作の一つに挙げられるのは『七人の侍』(1954年)。この作品が2度も郵便切手の図案になったことを『著名人の切手と手紙』(新垣千尋、池澤克就著)で教えられた▼書籍は2年前、東京・目白にある「切手の博物館」の開館20周年を記念して発行された。著名な切手収集家・故水原明窗(めいそう)氏が私財を投じて設立した財団が運...続きを読む

回転窓/梅雨を迎えるこの時期に [2018年6月5日1面]

 今年の梅雨入りは例年に比べ早いよう。先月28日までに四国以西が梅雨を迎え、気象庁の見通しによると今週中には中国から関東甲信の各地で梅雨入りする可能性があるという▼真夏に必要な水を蓄える貴重な時期なのだが、高温多湿のぐずついた日々が続くと、どうしても気分はすっきりしない。大雨による災害も発生しやすくなるので、いつも以上に注意が必要になる▼国土交通省九州地方整備局と福岡管区気象台が災害対応の連携を深...続きを読む

回転窓/健やかな肌で秋を迎えて [2018年6月4日1面]

 近所の小学校が子供たちの日焼け対策に力を入れているという話を聞いた。科学的な研究成果や医学界の指針を踏まえ「生涯にわたり健やかな肌を保つために大切な生活習慣です」と書いた手紙を配布。家庭でも対策をと呼び掛けている▼手紙には肌の天敵、紫外線(UV)B波の防止効果を示すサンプロテクションファクター(SPF)で「15以上」の日焼け止めを薦める。子供の健康を守りたいという善意からだろうし、健やかに育って...続きを読む
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