論説・コラム

回転窓/ダムカレーと玩具と豪雨 [2017年7月20日1面]

 取材でダムを訪れた際、近くでダムカレーを食べてきた▼こんもり盛られたご飯の堤体を崩すのは気が引けたが、勢いよくかきこんだ。帰宅後、家族に自慢すると、「ダムカレーなら最近テレビで見たよ」との返事。認知度がじわじわ高まっているようだ▼夏休み時期に入り、ダムの見学会やイベントが各地で開かれる。相模湖交流センター(相模原市)では、相模ダム建設70周年記念として、第4回ダムマニア展が開催中だ。全国のダムカ...続きを読む

回転窓/トンネル人生でうれしかったこと [2017年7月19日1面]

 「こんなところで仕事ができるのか」。1956年4月に黒部川第四発電所工事の大町トンネル(現関電トンネル)建設予定地を初めて調査に訪れた時、熊谷組の下請として施工に携わった笹島建設の笹島信義会長はそう思ったという▼大町トンネルの施工は難航を極めた。大量の湧水を伴う破砕帯に遭遇。これを突破するための苦闘は半年に及んだ。後に黒四プロジェクトを描いた映画『黒部の太陽』で主人公のモデルにもなった笹島氏が1...続きを読む

回転窓/町おこしにインフラ不可欠 [2017年7月18日1面]

 「これからは広域観光。観光資源を磨く必要もある」。12日に仙台市で開かれた経済フォーラム「がんばろう!東北」。かみのやま温泉(山形県上山市)の旅館の若おかみがさわやかな着物姿でそう意見を発表した▼人口減少の悪影響が忍び寄り、旅行者に一日でも長く滞在してもらう必要があると。地域の魅力を高め、情報を発信し、連泊してもらうために隣県の観光地の情報も提供するという▼かみのやま温泉一帯は、名産の「かみのや...続きを読む

回転窓/本来の目的はどうなった [2017年7月14日1面]

 応援をしたい自治体に寄付をすると、寄付額から2000円を引いた額が所得税や住民税から控除される「ふるさと納税」制度。総務省が先日発表した2016年度の寄付総額は前年度の1・7倍、2844億円に上り、4年連続で最多を更新した▼多くは都市に住む人が自分の故郷や好きな地域の自治体への寄付だろう。災害のあった地域の自治体への寄付も増えているそうだが、寄付に対する自治体からの返礼品も増加理由として見逃せな...続きを読む

回転窓/リケジョの将来に期待 [2017年7月13日1面]

 理工系に興味がある女子学生が、将来の働く姿をイメージして進路選択するのを産官学で応援する取り組み「理工チャレンジ」(リコチャレ)。理系女子(リケジョ)の採用に力を入れる各社は夏休みに狙いを定め、職場体験や女性社員との交流などのイベントを企画。自社事業への関心を高めようと知恵を絞る▼インフラ事業者も積極的だ。初参加の中日本高速道路会社は、建設現場や管制センターの見学会を開く。小田急電鉄も工事現場や...続きを読む

回転窓/なぜかアナログブーム [2017年7月12日1面]

 6月28日の小欄で、1960~70年代にはやったボードゲームの野球盤の人気復活を取り上げた。デジタル全盛時代になぜか盛り上がるアナログゲームのブームである▼こちらも、聴き放題のネット配信などデジタル化が行き着くところまで行った感じもある音楽の世界で、その名も懐かしいLPレコードやカセットテープがブームという。何がはやるか本当に分からない▼ソニーのグループ会社が先日、アナログレコードの自社生産を約...続きを読む

回転窓/「線状降水帯」の怖さ [2017年7月11日1面]

 自然科学の専門用語には、言葉自体は無味乾燥で何の変哲もないのに極めて恐ろしい現象を意味するものがしばしばある。近年よく聞く「線状降水帯」という気象用語もそんな言葉の一つと思われる▼次々発生する積乱雲が帯状に連なり、同じ地域に長時間、猛烈な雨を降らせる。九州北部の豪雨災害の原因がこの線状降水帯だと気象庁が分析している。暖かく湿った空気の流れ方、地形、上空の寒気…とさまざまな条件がそろうと積乱雲の帯...続きを読む

回転窓/若い人に語る言葉を探す [2017年7月10日1面]

 あなたは若い人たちに明日の建設産業をどう語りますか-。国土交通省の有識者会議「建設産業政策会議」がこのほど取りまとめた報告書は、そんな問い掛けで始まる▼「誰のための、何のための建設産業なのか」といった原点に立ち返ったテーマから働き方改革や生産性向上など多岐にわたる重要課題までを網羅。風呂敷を広げ過ぎではとも思ったが、終わってみると、密度の濃い政策提言がまとまった▼100項目以上の施策が盛り込まれ...続きを読む

回転窓/求職者の少なさにもっと目を [2017年7月7日1面]

 建設会社がハローワークに提出する求人数が急増している。60歳を超えても現場の第一線で活躍してきた団塊世代の退職がいよいよ本格化し、次の世代を確保しなければ事業を継続できなくなる。急増の背景には、経営者の切実な思いが見え隠れする▼働く人材が充足しているかどうかを表す指標として用いられる有効求人倍率(求職者1人当たりの求人数の割合)。分母に当たる求職者数の減少と、分子に当たる求人数の増加のどちらも倍...続きを読む

日本マルチメディア・エクイップメント/7月12日・14日に都内でAI活用セミナー [2017年7月6日2面]

 ◇天候分析や入札失格ライン予測など
 建設業の人工知能(AI)活用に関するセミナーが来週、東京都内で開かれる。天候に左右される工事工程の分析や、公開データから入札失格ラインを予測するなど、建設産業の現場で働く技術者や営業担当者の興味を引くテーマを並べる。AIに関する基本理論やプログラミングに特化したセミナーが多い中、実務に即した形で業界特有の課題解決につながる活用方法を指南する。
 12、1...続きを読む

回転窓/作業の労力と重み [2017年7月6日1面]

 設計関係者が怒っていた。地方自治体の担当者が、軽い気持ちで追加の頼み事を連絡してきた。やらなくても済む作業ではあるが、上司への説明のためにやってもらいたい。そんな話だった。だが、その作業を真剣にやろうとすると100万円を超すコストがかかる▼限られた人員で仕事をしているので、頼み事に対応していると本来進めるべき作業への労力がそがれてしまう。それは本来の発注者である市民にとって不利益になるのではない...続きを読む

大林組ら実行委/宇宙を素材にビジネスアイデア募集/都内で関連イベント開く [2017年7月6日3面]

 宇宙を素材に活用したビジネスアイデアを募集-。内閣府宇宙開発戦略推進事務局、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、ANAホールディングス、三井物産、大林組、スカパーJSATは、宇宙ビジネスコンテスト「S-BOOSTER2017」と銘打ち、宇宙関連ビジネスのアイデアを18日まで募集する。コンテスト後はアイデアのビジネス化に向けたバックアップも行う。
 募集テーマは、各種人工衛星(通信・地球観測・測位...続きを読む

回転窓/工事発注者の体験 [2017年7月5日1面]

 公共発注機関やデベロッパーに勤めるプロはともかく、ごく普通のサラリーマンが億単位の金額の工事の発注者になることはそうそうないだろう。最近、そんな貴重な体験をした▼住まいのある住宅団地で計十数棟の共用給排水管を一斉更新する工事。管理組合の役員として施工者選びに関わった。選定方法はプロポーザル。見積金額に施工方法や施工体制、現場運営の提案、現場代理人予定者の経歴などを加味して選ぶ。プレゼンテーション...続きを読む

回転窓/50歳迎えた都心環状線 [2017年7月4日1面]

 東京都心に円を描く全長14・8キロの高速道路。空いていれば15分ほどで一周できる首都高速都心環状線は1日に10万台以上が利用する。渋滞に巻き込まれていらいらした経験のある人も多かろう▼都心環状線の全線開通は1967(昭和42)年7月4日。芝公園~霞ケ関間の通行が可能になり、千代田、中央、港各区を環状に結ぶ道路が完成した。首都高の通行料金は当時、普通車150円、大型車300円▼半世紀にわたって東京...続きを読む

回転窓/華やかな光の舞、来年も [2017年7月3日1面]

 林間のキャンプ場からほど近い清流沿いの水田地帯。夕食を終え、薄暗がりになった田んぼのあちこちに淡い緑色の小さな点が明滅する。地元有志が主催する蛍の観賞イベントに参加した▼光の点を追ってはしゃぐ子どもの顔の近くをゆらゆら飛んだり、遠目に光の帯を引いてみたり。枝葉でひと休みしながらも明滅を止めないので、大樹がイルミネーションをまとったようにも見える。イベントは6月で終わったが、日によってはまだ見られ...続きを読む
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タイムライン―日本の防災対策が変わる
風水害などの防災対策として全国の地方自治...続きを読む