論説・コラム

回転窓/異分野交流の果実 [2017年9月22日1面]

 太陽光発電と農業を両立させる「ソーラーシェアリング」が全国に広がっているそうだ。人気の理由は農産物と売電による二つの収入が期待できること。天候不順による不作や外国産との価格競争に備える農家に新たな収入源を生み出すことは、後継者確保にも役立つとみられる▼ソーラーシェアリングは農地に高い支柱を立てて太陽光発電設備を設置。下部空間で作物を育てる。営農の邪魔にならない支柱配置やパネル下に日差しを通す工夫...続きを読む

回転窓/ボランティアの存在感 [2017年9月21日1面]

 災害の被災地ではさまざまな形で支援の輪が広がる。国や自治体などの公的機関が行う「公助」。混乱した初動期に自衛隊や消防が最前線で被災者を救助する役割も大きい▼一方、自らの意思で現地に入り、支援の手を差しのべるボランティア。これも被災地の復旧・復興を後押しする存在として欠かせない。公助にも限界がある中、現場の細かなニーズをくみ取るボランティアの重要性は一段と高まりつつある▼政府開発援助(ODA)の一...続きを読む

回転窓/立山砂防を世界遺産に [2017年9月20日1面]

 2017年は「砂防の父」と呼ばれる赤木正雄(1887~1972年)の生誕130年。内務省新潟土木出張所立山砂防事務所(現国土交通省北陸地方整備局立山砂防事務所)の初代所長を務めるなど、日本の砂防事業に大きな功績を残した人である▼立山連峰を源流に富山湾へ注ぐ常願寺川は、立山カルデラから流出する土砂で洪水と氾濫を繰り返した。その災害史は立山砂防事務所のホームページに詳しい。川の名の由来が「氾濫が起き...続きを読む

回転窓/建築家による「日本の家」 [2017年9月19日1面]

 欧米の多くの国では建築家の仕事の中心は公共建築の設計だが、日本では一人の建築家が公共建築も個人住宅も手掛けることが珍しくない。建築界のノーベル賞といわれるプリツカー建築賞の日本人受賞者が多数の住宅建築を設計しているのは、実は驚くべきことなのだ▼もっとも、建築家が設計する住宅は全戸数の1%にも満たないという。住宅産業に大きな潮流を生み出すことはなく、ユニークで新鮮な造形に目が向けられやすい▼建築家...続きを読む

帝国データバンク史料館で社内報展示/鹿島・清水建設ら25誌をパネルやタブレットで [2017年9月19日1面]

 歴史に残して伝えたい社内報-。東京都新宿区の帝国データバンク史料館のテーマ展示で、厳選された25社の社内報が紹介されている。創刊から現在までの歩みと印象に残る特集、社内報担当者の生の声に触れられる。ゼネコンでは鹿島の「KAJIMA」と清水建設の「しみずまんすりー」がパネル展示されている。入場無料。12月29日まで。
 かつて社内報制作に携わり、「経団連推薦社内報」や「社内報アワード」など、全国...続きを読む

回転窓/施策を進めるための「うねり」 [2017年9月15日1面]

 公共工事品質確保促進法、建設業法、公共工事入札契約適正化法を一体で改正した「担い手3法」。14年5月に国会で成立してから3年数カ月が経過した▼3法に規定された事項は着々と進展している。先日、自宅に届く地元自治体の議会だよりを見ていたら、3法を巡る質疑が報告されていた。公共工事品確法に明記された「適正利潤の確保」などに対する認識が地方レベルでも浸透してきた表れだろう。施策が法律に基づく事項かそうで...続きを読む

回転窓/利根川決壊70年 [2017年9月14日1面]

 関東地方などに甚大な被害をもたらしたカスリーン台風で利根川が決壊してから16日で70年になる。濁流は東京湾に達し、多くの地域が水没した▼利根川沿いのある地域にはかつて、嫁を迎える際に対岸に声を掛ける風習があったという。戦前は30年に一度は洪水が起きると言われていたが、両岸で同じように被害が出ることは考えにくい。自分たちが被害に遭ったら支援してもらい、逆の時には助けに行く。そうしたリスクヘッジが根...続きを読む

回転窓/指示待ちは通用しない [2017年9月13日1面]

 「名選手は名監督にあらず」とはよく聞く言葉だが、この人の言動は、監督としても大きな可能性を感じさせてくれる▼バレーボール全日本女子監督の中田久美さんがその人。選手時代は「天才セッター」と呼ばれ、1984年のロス五輪で日本が銅メダルに輝いた立役者の一人である。引退後は実業団チームの監督で実績を残し、昨年10月から全日本監督を務める▼中田さんはマスコミのインタビューにこう答えている。「オリンピックで...続きを読む

回転窓/新記録を陰で支えた存在 [2017年9月12日1面]

 先週、福井市で開かれた陸上競技大会の男子100メートルで、桐生祥秀選手(東洋大)が9秒98の日本新記録を樹立した。日本記録が10秒00に到達してから0・02秒、距離にして20センチ縮め、10秒の壁を突破するのに19年の歳月を要したことになる▼好記録を出すのは、選手本人の才能に加え、血のにじむような日々の努力、所属チームやスポンサーのサポートがあってこそ。だが陸上で言えば、競技の舞台になるトラック...続きを読む

回転窓/「ロボットAI農業」が現実に [2017年9月11日1面]

 野生鳥獣が農作物にもたらす被害は年間176億円(15年度)に上る。農家には深刻な問題だ▼原因の一つは耕作放棄地が増えていること。雑草や低木が生えた耕作放棄地に鳥獣が集まり周辺農地に被害を与える。いろいろと対策を講じるも決め手に欠くのが現状で、こうした問題の解決にもロボットやAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)など先端技術の展開が期待されるという▼〈無人のロボットトラクターが動く水田の...続きを読む

回転窓/実りの秋までひと辛抱 [2017年9月8日1面]

 9月というのは、年12カ月の中でもなかなか難しい月であるようだ。秋とはいっても夏の名残がまだあちこちに見えるし、同じ季節の変わり目でも、冬から春、春から夏に向かうのとは違ってどこか物寂しい雰囲気が漂う。夏の輝きが強いほど、その落差も大きくなろう▼9月の初めは子どもの自殺が増えるとニュースになっている。いじめなどで学校になじめない子たちが、長い夏休みが明けて追い込まれ、自ら命を絶ったり不登校になっ...続きを読む

回転窓/広がるインフラ観光 [2017年9月7日1面]

 ダムや橋梁、トンネルなどの大型土木構造物を観光資源として一般公開する「インフラツーリズム」が人気を博している▼普段は見ることができない施設の裏側に入ったり、立ち入り禁止の場所から巨大構造物を間近に眺めたりできるインフラツーリズム。そうした体験に多くの人たちが魅力を感じているようだ▼国土交通省が運営する専門ポータルサイトでは、官民で企画する全国のツアーや見学会の情報を掲載。昨春5件だった民間主催の...続きを読む

回転窓/治水の選択肢 [2017年9月6日1面]

 豪雨災害が後を絶たない。政府が最大級の警戒を呼び掛ける「特別警報」は今夏も鳴り響いた。被害を重く受け止め、国土交通省水管理・国土保全局は、治山治水予算を前年度比16%増とする18年度概算要求に踏み切った▼新規事業に雨竜川(北海道)など三つのダム再生を計上。調査開始から45年以上が経過している城原川ダム(佐賀県)を建設段階に移行する方針も表明した▼ストックを有効活用する再生事業と同じように、ダムの...続きを読む

回転窓/生きた建築の野外博物館に [2017年9月5日1面]

 明治維新から150年目を迎える2018年に、政府は神奈川県大磯町に残る初代首相・伊藤博文の旧邸宅などが並ぶ一角を「明治記念大磯邸園」として整備するという▼対象地は伊藤の旧宅や隣接する旧池田成彬邸(旧西園寺公望邸)、旧大隈重信邸、旧陸奥宗光邸など計6ヘクタール。整備後は公開し、明治期の立憲政治の歴史を後世に伝える▼大磯は東京から鉄道で1時間という立地に加え、白砂青松の美しい景色や温暖な気候が政財界...続きを読む

防災週間/実効性高める訓練目立つ/VR活用や多言語対応など [2017年9月4日1面]

 1日の「防災の日」を中心とした防災週間(8月30日~9月5日)に合わせ、民間企業や行政機関は、災害への対応力と意識の向上を図るさまざまな取り組みを展開している。VR(仮想現実)技術を使った被災状況の体験や多言語での初動訓練など、減災に向けた実効性を高めようと、新たな訓練を行う動きが目立っている。=各面に防災訓練関連記事
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