静岡県御殿場市/産業パーク(沿道利便施設)基本構想案、東名御殿場IC近接地が候補

2025年5月2日 工事・計画 [9面]

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 静岡県御殿場市は1日、「(仮称)富士山の恵み産業パーク(沿道利便施設)基本構想案」を公表した。候補地は東名高速道路御殿場ICに近接した国道138号沿いの約4ヘクタール。富士山を眺望できアクセス性が良好な特性を生かし、大規模イベントやキャンプ、飲食・物販などに対応できる機能を導入。候補地周辺に複数ある「道の駅」との差別化を図る。市民意見を踏まえ5月に構想を取りまとめ、2025~26年度の2カ年で基本計画を策定する。
 東名高速御殿場IC周辺は、市都市計画マスタープランで沿道サービス施設などの誘致促進を検討する土地利用方法が示された。このため、地域振興や観光振興、経済活性化に貢献する沿道利便施設を整備する。
 整備予定地は御殿場ICの北西で国道138号沿いに位置。アウトレットなど主要な観光施設にも近接している。農業振興地域の農用地区域に指定されているため、開発には除外手続きが必要。
 基本構想案では、活動の場や人流と情報の終起点の場、癒やしの場など五つのゾーンに分類。多目的芝生広場の外周を囲むように建物と回廊をつなぐ。駐車場は約1・3ヘクタール、建物の延べ床面積は約2500~3000平方メートルを確保する。整備・運営には民間事業者の活力を最大限に活用するため、さまざまな手法で可能性を探る。このため、本年度も企業や団体などへの対話調査を実施しニーズ確認を急ぐ。基本構想策定業務は三菱地所設計が担当。