大阪府四條畷市は、四條畷南中学校跡地(南野5)にコミュニティー複合施設と多機能型体育館、ボール遊びのできる公園の整備を計画している。8日に「四條畷南中学校跡地整備基本設計および実施設計業務委託」の公募型プロポーザルを公告した。6月2日まで参加申し込みを受け付ける。提案書の提出期間は同11日~7月2日。プレゼンテーション・ヒアリング審査を踏まえ、同中~下旬に選定結果を公表する。
市は4月に同跡地の整備計画を策定し、南中学校の校舎を解体後、コミュニティー機能を中心とした複合施設や地域防災拠点としての機能も備える多機能型体育館を従来手法で整備する方針を決めた。
計画地の敷地面積は2万0323平方メートル。コミュニティー複合施設には、既存の3施設(教育文化センター、老人福祉センター楠風荘、福祉コミュニティーセンター)の機能を移転し、2団体(四條畷市シルバー人材センター、四條畷市社会福祉協議会)を集約する。施設はS造3階建て延べ3048平方メートル。
多機能型体育館はS造3階建て延べ5437平方メートル。アリーナの床面積は約1000平方メートルとし、観覧席や団体活動スペース、1階には防災倉庫を設置し、300人規模の避難所として機能する。約6000平方メートルの公園も整備し、キャッチボールなどができるボール遊び広場や芝生広場などを想定している。
プロポーザルの参加資格は1級建築士事務所の登録を受け、自治体の延べ2000平方メートル以上の公共建築物設計業務の履行実績があること。2者以上のJVも参加できる。書類審査とプレゼンテーション審査を行い、受託候補者を決める。
業務では、四條畷南中学校跡地整備に関する全体の基本設計に加え、先行して整備予定のコミュニティー複合施設の実施設計を行う。別途発注するCM(コンストラクションマネジメント)業務は、10月の契約をめどに事業者選定を行う予定。契約期間は2027年3月17日まで。委託上限額は1億5922万9000円(税込み、以下同)。
複合施設は28年9月ごろまでに工事を完了し、30年度の供用開始を目指す。体育館は30年度の完成を予定している。概算事業費は約78億4000万円。敷地内の既存校舎や体育館、プールなどは28~29年に解体する。