名古屋鉄道は、2025年度の設備投資計画をまとめた。鉄道事業では新たに新清洲駅付近の高架化工事を進めるほか、災害対策として高架橋柱の耐震化や変電所の浸水対策を進める。開発事業は東岡崎駅前や名鉄岐阜駅エリア、名古屋駅地区の計画を推進する。投資額は923億円。
鉄道事業には282億円を投入する。高架化事業は知立駅付近(名古屋本線・三河線)、喜多山駅付近(瀬戸線)、若林駅付近(三河線)、苅安賀駅付近(西尾線)の4カ所で工事を継続。喜多山駅付近(下り線)と若林駅付近は本年度中の高架切り替えを予定する。新清洲駅付近(名古屋本線)は丸の内駅~大里駅の2・8キロ区間が対象。8カ所の踏切を除去する。
そのほか、金山駅ではホームドアの本格整備に向け検討を深める。東岡崎駅の自由通路設置に合わせた橋上駅化、豊田市駅の北口改札新設などの駅改良、春日井駅周辺で実施される土地区画整理事業に合わせた駅改良も進める。
開発事業には625億円を充てる。名古屋駅地区では、名古屋駅の再整備に合わせ再開発計画を推進する。本年度は再開発施設の実施設計などを進め27年度の着工を目指す。岐阜駅エリアの再開発は、駅周辺の名鉄グループ所有地と連携し駅前を活性化する。本年度も事業計画の検討を進める。東岡崎駅前再開発は24年に開業した駅南口の施設に続き、駅北口で再開発施設を整備する。29年度の完成を目指す。新一宮駅ビルのリニューアルは本年度下期の開業を予定している。