岐阜県各務原市/新総合体育館総合運動防災公園BTO/JPPPOグループに

2025年7月1日 工事・計画 [13面]

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 岐阜県各務原市は、PFIを導入する「各務原市新総合体育館総合運動防災公園整備運営事業」の一般競争入札を行い、ジャパンパブリックプライベートパートナー機構(JPPPO)を代表企業とするグループを落札者に決めた。落札額は159億0074万4796円(税込み)。6月10日に開札した。提案書を提出したのは1者だった。
 代表企業以外の構成企業は東急建設(建設)、市川工務店(同)、東急コミュニティー(維持管理)、シンコースポーツ(運営)。協力企業は環境デザイン研究所(設計・監理)、ほとり建築事務所(同)、オリエンタルコンサルタンツ(設計)。店舗の設置・運営を担う付帯施設実施企業は大和リース。
 事業では、BTO(建設・移管・運営)方式を採用し、新総合体育館や防災公園を整備・運営する。場所は各務山の前町1ほか。体育館の規模はRC・S造2階建て延べ約1万2710平方メートル。メインアリーナやサブアリーナ、武道場兼多目的室などを備える。防災公園の面積は約6万8177平方メートル。芝生広場や舗装広場、大型複合遊具などを整備する。
 同グループは独自の提案として、店舗とセンタープラザ(舗装広場)をつなぐ段状デッキや体育館入り口の大屋根広場の設置、トレーニングルーム内へのスタジオ設置によるバーチャルフィットネスプログラムの実施などを提案。アーバンスポーツイベントの開催や市民ニーズを把握するための施設運営協議会の実施など、運営面も注力する。
 スケジュールは、9月に事業契約を締結する。基本・実施設計を進め、27年1月に着工。段階的に防災公園の供用を開始し、体育館のオープンは29年6月を予定する。