千葉県船橋市は、東武野田線(東武アーバンパークライン)新船橋駅西地区の再編に向けた地区計画決定案をまとめ、縦覧を始めた。対象区域は旧日本建鉄の跡地約6・8ヘクタールとイオンモール船橋の敷地約6・4ヘクタール。住宅・医療地区と商業地区に区分した。住宅地区には野村不動産らが主体となりマンションを建設する。医療地区には地域医療機能推進機構船橋中央病院が現病院を移転し建て替える。
計画地は山手1ほか。住宅・医療地区は旧日本建鉄跡地に当たる。道路や緑道、公園、多目的スペースなどを整備し、緑豊かで環境に配慮した中高層住宅の立地を図る。
中高層住宅地区(約5・1ヘクタール)には、野村不動産と住友不動産、総合地所が4工区に分けてマンションを建設する。いずれも設計・施工は長谷工コーポレーションが担当し、工期は6月~2031年3月となっている。
建物規模(延べ床面積は建築物全体)は▽1工区=RC造10階建て延べ3万6076平方メートル(戸数387戸)▽2工区A敷地=RC造15階建て延べ2万0808平方メートル(253戸)▽2工区B敷地=RC造15階建て延べ2万2544平方メートル(218戸)▽3工区=RC造15階建て延べ3万2500平方メートル(366戸)。
敷地北西側は医療施設関連地区(約1・7ヘクタール)に指定した。船橋中央病院が新病院の移転建て替えを計画している。現病院の所在地は海神6の13の10。新病院の開院は28年度を予定している。
イオンモール船橋が立地する商業地区(約6・4ヘクタール)は、地区拠点商業地として将来にわたって地域の暮らしを支え続けられるよう、機能の維持・保全を図る。駅と病院、商業施設をつなぐため、地区の東西を貫く歩行者ネットワークも設ける。
市は26日まで、「新船橋駅西地区地区計画」と「新船橋駅商業地区地区計画」の決定案を縦覧している。市民や利害関係者を対象に、意見書の提出を同日まで都市計画課への持参か郵送で受け付ける。