松山市は15日、JR四国車両基地跡地(南江戸1、敷地面積約9250平方メートル)を取得し整備する広域交流拠点施設の基本計画(案)に対する市民意見募集の手続きを開始した。5000席以上のアリーナとサブアリーナなどを中心とした施設を整備する。プロスポーツの利用やコンサートなど興行の場としての役割を担う。6月13日まで意見を募る。
メインアリーナは男子プロバスケットボール・BリーグのBプレミア基準に沿って5000席以上の客席数を備える。床はコンクリート仕上げとし、スポーツの試合時には競技に最適な床材が利用できるなど各イベントに対応可能な仕様とする。コンサートやイベントで設営がしやすいように床面の配線ピット、天井部に点検用通路や演出作業スペースなどを設ける。
サブアリーナはバスケットボールの公式試合コート1面分以上の広さとする。自由度の高い空間となる多目的スペースも設ける。
概算事業費は示していないが、5000席以上の他市の類似施設は約80億~220億円かかっていることから、民間活力を活用し公的負担の抑制に努めるとした。具体的にはPFIのBTO(建設・移管・運営)方式またはDBO(設計・建設・運営)方式などが考えられるとしている。民間事業者を対象に実施するサウンディング(対話)調査を経て事業手法を固める。
課題となっていた市民会館代替機能を含む将来の文化施設の在り方は、既存施設の活用や周辺での別途整備、新施設との整合性などを別途検討するとした。基本計画策定業務は日本経済研究所・シアターワークショップJVが担当。