愛知県は本年度、カーボンニュートラル(CN)の実現に向け、新たなエネルギー資源として期待される水素の社会実装に向けた取り組みを加速する。「水素供給拠点構築可能性検討調査業務委託」をNTTデータ経営研究所、「公共分野水素導入促進事業実施委託業務」を三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)、「大型水素ステーション整備促進検討調査事業実施業務」を日本環境技研にそれぞれ委託。公共と民間の両面から水素の製造・供給や需要などに関する調査を進める。
水素供給拠点構築可能性検討調査は、製造・供給、利用に関する国内外の先進事例を収集した後、遊水地など活用の余地がある公共用地や民間所有地をリストアップし実現可能性を検討する。事業スキームやスケジュール、事業化に必要な支援策もまとめる。
公共分野水素導入促進事業は、水素導入が可能な公共施設を洗い出すとともに、近隣エリアの需要も把握し一定規模の水素需要を可視化。市町村向けの勉強会や民間企業とのマッチングを行い、公共分野の水素活用の社会実装を支援する。
大型水素ステーション整備促進検討調査は、燃料電池(FC)大型トラックなどに安定した水素を提供するため、大型水素ステーションの整備候補地選定、事業化に向けたロードマップなどをまとめる。履行期間はいずれも2026年3月まで。