東京・豊島区/池袋駅東口エリアの街並み再生方針素案を公表、土地の高度利用を促進

2025年5月19日 工事・計画 [4面]

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 東京・豊島区の池袋駅東口エリアで新たな街づくりの動きが鮮明になっている。区はA~D地区に分かれる東口エリアのうち、拠点整備などが進展するAとC、Dの3地区で街づくりの新ルールを検討。老朽化した建築物の更新や活気ある歩行者空間の拡充、土地の高度利用による都市機能の集積を目指している。
 区は都の「東京のしゃれた街並みづくり推進条例(しゃれ街条例)」に基づく、「池袋駅東口A・C・D地区の街並み再生方針(素案)」を16日に公表した。対象は上池袋1、東池袋1、西池袋1、池袋1、南池袋1、南池袋2、南池袋3の各エリアで、区域面積は23ヘクタールに達する。
 区が2025年3月に策定した豊島区基本計画では池袋駅を中心に文化芸術をはじめ観光や商業、業務、住宅、宿泊、教育などさまざまな機能が有機的に融合し、国内外の多様な人を呼び込むまちづくりを目標に掲げた。
 ただ池袋駅東口は老朽化した建築物が多く防災面で課題を抱える。官民連携を強化しながら老朽化した建築物の更新、多様な規模の建築物の建て替えや共同化、リノベーションなどを促進。池袋の玄関口にふさわしいウオーカブルな都市空間の形成を目指す。今後住民説明会を開くとともに意見を募る。住民からの意見を踏まえ夏ころに方針案を策定する予定。