名鉄/名古屋駅地区再開発の事業化決定、31階延べ52万平米で27年着工予定

2025年5月28日 工事・計画 [8面]

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 名古屋鉄道らは26日、名古屋市中村区の名古屋駅で行う「名古屋駅地区再開発計画」の事業化決定を発表した。世界に冠たる「スーパーターミナル・ナゴヤ」を目指す名古屋駅前で、唯一無二のランドマークを整備する。新施設の規模は地下2階地上31階建て延べ約52万平方メートル。高さは約172メートル。南北の2街区で構成する。設計は日建設計が担当。27年度の新築着工を予定する。
 南街区はホテル(約2万7000平方メートル)、オフィス(約5万1000平方メートル)、バスターミナル(約1万5000平方メートル)、北街区はオフィス(約14万9000平方メートル)、商業施設(約9万5000平方メートル)、鉄道駅(約2万5000平方メートル)で構成する。
 全国最大級の1フロア貸室面積で、多様な働き方やテナントニーズに応じたハイグレードSクラスオフィスを提供するとともに、世界中から選ばれ、都市の魅力向上に貢献するラグジュアリーホテルが入る。3層(地下1階、地上1、2階)の南北歩行者ネットワークや屋上広場、屋外テラスを備え、ウオーカブルでまちに開かれたビルを目指す。交通結節機能の強化も図る。
 共同事業者は名古屋鉄道、名鉄都市開発、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道、近鉄不動産。場所は名駅1の2ほか。敷地面積は約3万2700平方メートル。26年度に既存施設の解体に着手。27年度から新築工事を進め、33年度に1期本工事の完成、40年代前半の2期本工事完成を予定する。