関東地方整備局東京港湾事務所は東京港の沖合で進行する国際コンテナターミナル整備に関連し、岸壁を構成する鋼製フレーム(ジャケット)の据え付け工事に着手する。水深16メートル、計画延長400メートルの岸壁に長さ約15メートル、奥行き48メートルのジャケットを計25基設置。コンテナ船の大型化に対応する。据え付け作業は26日に開始し、4基分の施工を五洋建設ら3社JVが担う。
関東整備局は東京港中央防波堤外側地区で、「Y3コンテナターミナル」の整備を進めている。岸壁は地盤に打ち込んだ鋼管杭(長さ約50メートル)に、重量約333トンのジャケットをつり上げて一体化するジャケット式桟橋となる。
1基目は26日、2基目を27日に据え付ける。その後、3基目を7月10日、4基を同11日に行う。4基分のジャケット設置工事は五洋建設・あおみ建設・JFEエンジニアリングJVが担当している。
ジャケットは事前に津市の工場で製作し現地に運搬する。鋼管杭は長さ約50メートルを2分割にして打ち込み、途中で溶接して1本の杭に仕上げる。現在、現地ではジャケットの基礎になる鋼管杭の設置が進んでいる。基礎杭の設置完了後は、重量1600トンつりの起重機船を使用してジャケットを据え付ける。
工事は隣接するY2ターミナルの支障にならないよう、細心の注意を払って進める。2027年度内に計25基のジャケット据え付け作業を終える見通し。