三郷駅前地区再開発(愛知県尾張旭市)、事業計画を変更・事業費209億円に/組合

2025年7月2日 工事・計画 [8面]

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 愛知県尾張旭市の三郷駅前地区市街地再開発組合(秋田誠三理事長)は、再開発事業の事業計画を変更する。建設資材や人件費の高騰を踏まえ、事業費を約54億円増の約209億円(公共施設の内装など想定工事費5億円含む)に見直した。施設規模や整備範囲などの見直しに伴い事業スケジュールも変更。当初は2025年度中の本体着工を見込んでいたが、27年4月に着工し29年度内の完成を目指すことにした。施行期間も31年3月まで延伸する。
 見直し後の計画は、住宅棟と施設棟で構成するA棟はそれぞれ階数を減らし、住宅棟は22階建て、施設棟は3階建てとした。延べ床面積は約2万0300平方メートル。B棟は5階建て延べ約8000平方メートルの駐車場棟に変更。C棟は商業・業務機能から金融機関に変更し、2階建て延べ約900平方に見直した。
 同組合が6月26日に開いた通常総会で事業計画変更案を議決した。今月中に県に認可申請する予定。9月の変更認可を予定している。
 市は再開発事業に合わせ周辺のまちづくりも進める。名鉄三郷駅周辺の都市機能拡充や交通機能の強化、バリアフリー化、名鉄瀬戸線で分断されている駅南北地区の連携強化を図るため、駅南北を結ぶ自由通路(デッキ含む)、自由通路と駅北側で接続する歩行者専用道路、駅北側の交通結節点整備として北口交通広場を都市計画決定する。今後、住民説明や県との協議を進め26年2月の都市計画決定を目指す。