関東整備局/遠隔・自動施工の取り組み工事成績評定で評価、全国地整で初

2025年7月2日 行政・団体 [5面]

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 関東地方整備局は、「遠隔施工・自動施工」と「ICT施工ステージ2」の取り組みを工事成績評定で評価する。i-Construction2・0で掲げる「施工のオートメーション化」を普及する目的で、2025年度の発注工事で適用している。自動施工などを成績評定で評価する取り組みは全国の地方整備局で関東が初めてという。
 操作員が搭乗せずに離れた場所で建機などを操作する遠隔施工か自動で建機を動かす施工技術を対象にする。工事状況をデータ化し、現場マネジメントに使うICT施工ステージ2の技術も評価する。ステージ2は▽施工段取りの最適課▽ボトルネック把握・改善▽進捗状況等把握による予実管理▽その他(注意喚起、教育など)-の4点に貢献したかを評価する。
 受注者は対象技術を施工した後、「取組概要資料」を発注者に提出する。受注者がICT施工にどう取り組んでいるかを技術評価官や技術検査員を務める職員が評価する。
 1件の工事で遠隔施工・自動施工、ICT施工ステージ2の両方に取り組んだ受注者は重複評価する。新技術情報提供システム(NETIS)の登録技術を使用した場合も評価対象に加える。