日本美術協会(総裁・常陸宮さま)は15日、高松宮殿下記念世界文化賞の第36回受賞者を発表した。建築部門はポルトガルの建築家エドゥアルド・ソウト・デ・モウラ氏(72)を選出した。モダン建築と自然を融合した建築が特徴。選考委員を務めた建築史家の三宅理一氏は「ポルトガルの深い歴史の中に身を置き、建築を構想していく姿勢が各国の審査員の心を打った」と説明した。
廃虚の修道院を国営ホテルに改修した「ポウザダ・モステイロ・デ・アマレス」などの代表作がある。2011年にプリツカー賞、18年にベネチア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞した。
10月22日に明治記念館(東京都港区)で授賞式を開催する。受賞者には顕彰メダルと感謝状、賞金1500万円が贈られる。同23日には鹿島KIビル(同)で受賞を記念した建築講演会を開く。