トーエネックは酷暑期の働き方改革として、8月に週4日稼働の週休3日制を試行する。屋外で電線の張り替えなどを行う架空配電線部門の技能職と技術職が対象。毎週水曜日を振り替え休日に設定して連続勤務を回避させ、体内の熱を逃がし水分・塩分補給を確実に実施することで熱中症対策に万全を期す。同社によると、電気工事業界では初の取り組みになる予定。
酷暑期間の週4日稼働は2024年10月から検討していた。試行対象は架空配電線部門の技能職約1100人と技術職約900人の計約2000人で、期間は8月1日から29日まで。毎週水曜を振り替え休日とする一方、年間の稼働人数と施工能力は変更しないため、10月1日から12月21日までの間で土日や祝日に振り替え出勤する。
職場での熱中症対策を義務付ける改正労働安全衛生規則が6月1日に施行された。同社は熱中症対策品の配備などに取り組んできたが、酷暑期の稼働抑制までは踏み込んでいなかった。
週4日稼働の試行後、技能職や技術職にアンケートやヒアリングなどを実施して効果や改善点を検証する。導入のメリットが確認できれば、26年以降は地中配電線部門などへの試行拡大も視野に入れ、酷暑期の働き方改革や熱中症対策をより強力に推進していく方針だ。