東京都中央区にある築地市場跡地の再開発に関連し、三井不動産らがまちづくり基本計画を策定した。延べ約18万平方メートルの大規模集客・交流施設や延べ約40万平方メートルのライフサイエンス・商業複合棟などを造る。集客・交流施設の屋根は旧築地市場の屋根と同じように「扇」のデザインを取り入れる。約9000億円をかけ、総延べ約126万平方メートルの建物を建てる。2030年代前半以降の開業を予定している。
三井不動産とトヨタ不動産、読売新聞グループ本社が22日に「築地地区まちづくり事業基本計画」を発表した。旧築地市場が立っていた中央区築地5、6(約19万平方メートル)に、隣接する浜離宮庭園などの緑と調和した建物を建てる。
大規模集客・交流施設は約5万人が収容可能なスタジアムとなる。野球やサッカー、ラグビーなどのスポーツのほか、コンサートも行う。
スタジアムを敷地中心部に据え、北西側にライフサイエンス・商業複合棟を建てる。南東側には延べ約15万平方メートルのMICE(大規模なイベント)施設、ホテル、住宅が入るビルも建設する。スタジアムの北東側と南側には広場や緑地空間を整備する。
建設するのは▽大規模集客・交流施設(延べ約17・9万平方メートル、最高高さ約40~110メートル)▽ライフサイエンス・商業複合棟(約40万平方メートル、約190メートル)▽MICE・ホテル・レジデンス棟(約14・6万平方メートル、約210メートル)▽ホテル棟(約5・7万平方メートル、約150メートル)▽レジデンス棟(約9万平方メートル、約180メートル)▽オフィス・レジデンス棟(約12・6万平方メートル、約190メートル)▽舟運・シアターホール複合棟(約3・2万平方メートル、約50メートル)▽オフィス棟(約23・1万平方メートル、約210メートル)-となる。
鉄道やバスだけでなく、舟運や空飛ぶクルマもつなげる広域交通結節点も整備する。施設の機能を効果的に発揮するための管理・運営や、にぎわい創出、街並み景観誘導を目的としたエリアマネジメントにも取り組む。