東京都/辰巳アイスアリーナ/プールを国際標準スケートリンクに

2025年9月3日 行事 [4面]

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 東京都スポーツ推進本部は2日、東京都江東区にオープンする「東京辰巳アイスアリーナ」を報道陣に公開した。東京辰巳国際水泳場のプールを改修し、都立施設では初の通年リンクとカーリングリンクを整備した。整備費は約59・3億円。設計は環境デザイン研究所、清水建設の施工で、セントラルスポーツが運営する。施設は6日に開業する。
 1階のメインプールと隣接する飛び込み用プールを改修し、国際標準のスケートリンク(60×30メートル)にした。施工ではプールの底面を剥がして鉄骨を組み、鉄板を並べてコンクリートを打設した。冷却管を設置した後、再度コンクリートを打設して最後に氷を張る。元のプールサイドより90センチ高くなった。大型LEDパネルも改修し、映像がより鮮明で消費電力も節約できるようになった。窓に暗幕を張り、室内温度の上昇を防いでいる。
 地下1階のサブプールはカーリング用のサブリンク(47メートル×17メートル)に改修した。天井も改修し気温上昇を抑えている。都の担当者は「年間で20大会を開催し、利用者数は28万人を想定している」と説明した。
 所在地は辰巳2の8の10(敷地面積2万2772平方メートル)。施設はRC、一部SRC造地下2階地上3階建て延べ2万2319平方メートルの規模。