空気調和・衛生工学会(空衛学会、秋元孝之会長)の2025年度全国大会が3日、高松市の香川大学幸町キャンパスを会場に始まった。論文投稿総数は過去最多となる825編(24年度は745編)。論文発表やワークショップ、技術展示などが行われる。会期は5日まで。
開会式で秋元会長=写真=は「気候変動をはじめさまざまな課題がある。気象庁の発表では過去30年間で日本の平均気温は2・36度高くなった。気候変動に負けずに熱い3日間を過ごしたい」と述べた。生成AIの普及にも言及。「研究もそうだが、設計や運用などいろいろな場面で革新をもたらしている。頼るだけでなくわれわれの知恵を融合し、持続可能な社会、快適な環境を実現していかなければならない」と力を込めた。
大会は現地とオンラインのハイブリッド方式となる。初日は「冷媒の過去・現在・未来と建築設備への影響」をテーマに日本冷凍空調学会(齋藤潔会長)と連携しワークショップを開催。長谷川修一香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構特任教授が「大地の成り立ちから地域の災害特性と土地利用を考える」と題し講演した。